【怖い話】「第三ベンチ」「もうひとり」「古着の記憶」「深夜清掃」【怪談/朗読つめあわせ】
第3ベンチ。 俺がまだ青2歳の長距離ドライバーだった 頃。仕事の色ハを叩き込んでくれた鬼の ような顔の先輩がいた。 その先輩から技術や効率的なルートと一緒 にいくつかの奇妙な起きても教わった。 その1つが北関東の産地を貫く古い国道に 関するものだった。 いいか、小僧。あの峠を夜中に超える時 絶対に球道へは入るなよ。 先輩は古びた道路地図の今はもう破線で しか示されていない道をタバコの先で差し ながら真顔でそう言った。 あの球道の先にあるハイドライブ員はな、 呼ばれるんだよ。 迷い込んだドライバーは荷物ごと崖下に 消えるかよくて反響欄で見つかるかだ。 特にその廃墟の前にポツンと残ってる ベンチ。あれは第3ベンチって呼ばれてい てな。絶対に何があっても座るんじゃねえ ぞ。 なぜ第3なのか理由は誰も知らない。ただ 古くからそう呼ばれてるんだという。 それから先輩はしばらくして急に仕事を やめてしまった。 先輩の話はただの名心。ドライバーたちの 間で語られる都市伝説のようなものだと 思っていた。 ある記録的な豪雨に襲われた日、 高速道路は土砂崩れで通行止め。 迂路として指定された国道の大渋滞で俺の 配送スケジュールはめちゃくちゃになった 。 疲労焦りで正常な判断力が鈍っていたんだ と思う。 深夜2時過ぎ。 意識が猛とする中で俺は光る案内を見て しまった。 この先大型車通行困難迂色路あり 先輩の警告が頭をよぎったがまぶは鉛りの ように重くハンドルを握る手でも疲れて いる。 このまま渋滞にはまり続けるよりは多少 険しくでも流れとる方がマしだ。 少しだけなら大丈夫だろう。 俺は悪魔のさきに負けるようにウィンカー を出し、禁断の球道へと吸い込まれていっ た。 舗装は荒れていて、該当もない暗闇みの 峠道をトラックのヘッドライトだけを頼り に進んでいく。 やがて々の合間にぼんやりと明りが見えてきた。自販機の明りだ。ほっとした。つてブイだった場所のようだ。ひどく喉が乾き、温かいたくなった俺は肩に寄せを降りた。 [音楽] 自販機の明りが廃墟となったドライブイン の輪郭を不気味に照らし出していた。 観光コーヒーのボタンを押し加コ と音を立てて出てきたそれを取り出す。 その時 会の隅にそれが入った。 自販機の少し離れた場所にポツンと置かれ た。何の変哲もないベンチ。 俺ははっとした。 あれもしかして先輩の言ってた第3ベンチ かも。 雨に濡れたベンチはぬらりとした光を反射 していた。 もちろん誰もいない。 バカバかしい。 疲労は恐怖を増させる。 俺は引き寄せられるようにそのベンチに 歩み寄ってドカりと腰を下ろしてしまった 。 暑い缶コーヒーを一口飲んだ。 その瞬間 お疲れさん。 すぐ耳元で声をかけられた。 驚いて振り向くとそこに1人の男が立って いた。 俺と同じ運送会社のロゴが入っているが、 今はもう使われていない古いデザインの 作業技を着た男だった。 雨に濡れてるはずなのに服はなぜか乾いて 見えた。 少し休んでいったらどうだ?眠いだろう。 男は欲用のない平坦な声で言った。 顔は青白く目の下には深い影が落ちている 。 ええ、まあ、 俺が曖昧に答えると表情を変えずに続けた 。 みんなここで休んでいくんだ。そうすりゃ 楽になる。 言いよのない恐怖を感じ。 はあ。いや、もう行きますんで と無理に笑顔を作って立ち上がった。 男は何も言わない。 足早にその場離れ自分のトラックへと 向かった。 トラックまであと数というところで背後 から男の声が聞こえた。 もう荷物は届けておいたぞ。 はっとして振り返る。 男の姿はどこにもない。 意味が分からなかった。 だが胸騒ぎがして俺は自分のトラックの2 台へとかけ寄った。 鍵をかけたはずの分厚い冷凍庫の扉が わずかに開いている。 震える手でその重い扉を完全に開けた。 中には何もなかった。 さっきまでいっぱいだったはずの数百 ケースの冷凍職員が後方もなく消えせてい たのだ。 頭が真っ白になって俺は運転席に 転がかり込み、めちゃくちゃに木を回した 。 エンジンがかかってアクセルを思いっきり 踏み込む。 1刻早くこの場所から逃げ出したかった。 トラックが走り出そうとした。その時 サイドミラーにあの自販機コーナーが映っ た。 そこにあの男が立っていた。 そしてその隣にもその隣にも同じように 正規のない顔したドライバーたちが10数 人ずらりと横1列に並んで俺のトラックを じーと見ていた。 彼らは皆ゆっくりと何かを咀嚼するように 顎を動かしていた。 そしてその口元からは高たちのような どスい液体がダラダラとしたり落ちていた 。 俺は反響で峠道をかけり会社に連絡したが 誰も信じてはくれなかった。 結局荷物を横流ししたと疑われ、俺はこの 業界から足を洗うことになった。 後日、 俺はあの先輩を探し出し全てを話した。 先輩は渋い顔でタバコの煙を吐き出し、 ポつりと言った。 だから言ったろ、あのハイドライブ員の すぐ先は崖になってるんだ。 昔大型の冷凍車が霧で道を失ってそこから 転落した。トラックはバラバラ。 2台の下敷になったドライバーが見つかっ たのは何日も経ってからだ。 腹をすかせたまま惨目に死んでいったそう だ。 あのベンチはな、そのドライバーが事故の 直前最後に観光コーヒーを飲んだ場所なん だとよ。 だから今でも腹をすかせたまま仲間を呼ん で通りかかったトラックの罪にを食ってる んだそうだ。 今はもうトラックを降りて小さな工場で 働いてる。 昨日の夜仕事を近所の公園のベンチで缶ン ビールを飲んでいた。 ふと隣に気配を感じて顔をあげた。 痩せて青白い顔の男がいつの間にかすぐ隣 に立っていた。 男は俺が持っているビールの感とコンビニ で買った唐揚げの袋をじっと羨むような目 で見つめていた。 もう1人。 俺は都心のある会社で働くシステム エンジニアだ。 この仕事についてから生活リズムという ものは崩壊した。 特にプロジェクトの架境では深夜時には 明け方まで誰もいない静まり返った オフィスで1人モニターの光だけを浴び 続けることも珍しくない。 疲労が蓄積し、自分の顔色が悪くなって いくのをトイレの鏡でぼんやりと眺めるの が日常だった。 最初の違和感はそんなありふれた残業の夜 に訪れた。 時刻は午前2時を回っていた。 フロアにいるのは俺1人のはず。 煮詰まった頭をリフレッシュさせるために 席を立ち、急闘室へ向かおうとした時。 視界の橋ガラス張りの会議室の向こう側を すっと横切る一影があった。 俺は足を止めた。 一影は俺と全く同じくびれたスーツを着て いた。 髪型もせかも歩き方も俺そのものだった。 その一影はフロアの奥にあるエレベーター ホールの方へと音もなく消えていった。 俺は数秒間その場に立ち尽くした。 ひどい疲労が見せた幻覚あるいはガラスに 移った自分の姿を見間違えたんだろう。 俺はそう結論付けぬるいコーヒーを入れる ため再び急室へと歩き出した。 翌日 俺が出社すると隣のデスクで働く同僚のS が軽減な顔で話しかけてきた。 昨日遅くまで大変だったな。俺が帰る時 ちょうどエレベーターに乗るところを 見かけたんだ。でも声かけたのにむする なんて何なんだよお前。 Sが帰ったのは深夜0時頃のはず だがその時俺はまだ自分のデスクで必死に コードを打ち込んでいた。 俺はエレベーターホールなど言ってない。 はい。いや、俺は朝までいたぞ。人違い じゃないか。 俺がそう言うとSは また人違いも何もお前だろう と笑ってすぐに仕事に戻っていった。 俺はSの言葉を冗談だと受け流しながらも 胸の中に小さな冷たいトが刺さったのを 感じていた。 その日から俺の周りで俺の知らない俺が 活動を始めた。 ある日の午後部長に呼ばれた。 霊のレポートをよくまとめてくれた。 助かったよ と肩を叩かれた。 だが俺はそのレポートを提出した覚えが 全くなかった。 締め切りはまだ3日も先のはず。 恐る恐る自分のパソコンの送信済み フォルダーを確認するとそこには完璧に 仕上げられたレポートのデータが昨日の 深夜の日付で部長当てに送信されていた。 またある朝にはデスクの上に俺がいつも 飲む銘柄の観光コーヒーが置かれていた。 するとSがサンキュー という。 これなんだ?あ、てかサンキューって は今朝1階の自販機でばったりあったろ ねえ。お前が俺の分も一緒に買ってくれた んじゃないか。覚えてないのか? 俺はそんなことしてない。 恐怖は職場だけにとまらなかった。 俺が住むアパートの隣の部屋に住む老 夫不人に この間は思い荷物運ぶの手伝ってくださっ てありがとうございました と深かと頭を下げられた。 もちろん俺にそんな記憶はない。 俺の知らないところでもう1人の俺が俺の 代わりに人間関係をより円滑により完璧に こなしている。 その事実に気づいた時、いいよのない 気持ち悪さを感じた。 自分の足元がゆっくりと崩れてくような 感覚に襲われた。 そうして俺は会社を休むようになった。 部屋に引きこもって誰とも合わずただ息を 潜めていればもう1人の俺も現れないん じゃないか。 そう考えたんだ。 数日間部屋から1歩も出なかった。 電話もメールも全て無視した。 だがその日の午後 Sから危機迫るような勢いで電話がかかっ てきた。 おい、お前どこにいんだよ。これから クライアントとの重要なプレゼンなんだぞ 。さっきまで準備は万端ですって俺の旅行 で資料確認してたろう。 俺は電話を握りしめたまま言葉を失ったの 。 俺は今この部屋にいる。 薄汚れたスエットを着て数日伸ばした部将 髭のまま震えている。 ではついさっきまで会社の会議室で完璧な 準備を整えていた俺は一体誰なんだ? 俺は決意した。そいつに会わなければなら ない。そして確かめなければならない。 どちらが本物なのかを。 俺は夜を待った。 深夜自分の会社が入っているビルに 忍び込んだ。 警瓶は俺の顔を見ると軽く餌釈をして通し てくれた。 彼には俺ともう1人の俺の区別などつく はずもない。 エレベーターで自分の働くフロアへと 上がる。 扉が開くとそこには静まりに帰った暗い オフィスが広がっていた。 音を立てないよう自分のデスクへと向かう 。 そして見つけた。 俺の椅子に誰かが座っていた。 背中を向け、俺のパソコンのモニターに 向かい、慣れた手付きでキーボードを叩い ている。 その背中は、そのスーツは、その頭の形は 間違いなく俺自身だった。 俺はそいつの後ろに幽霊のように立った。 俺の心臓は張り裂けそうなほど激しく 脈打ってるのに部屋にはキーボードの タイプ音だけが静かに響いていた。 叫ぼうとした。 お前は誰だと?ここから出ていけと。 だが喉がまるで固まってしまったかのよう にヒュっという息が漏れるだけで声になら ない とその時タイピンゴがぴたりと病んだ。 椅子に座った俺は振り返らない。 振り返らないまま静かに俺自身の声でこう 言った。 今までお疲れ様。あとは俺がやっとくから もう休んでいいんだよ。 その優しい言葉を聞いた瞬間、俺の体から すっと力が抜けていくのを感じた。 あれほど俺を苦しめていた満性的な疲労感 と得体の知れない不安感が霧が晴れるよう に消えていき、 代わりに荒がいがいほどの穏やかな眠気が 俺を包み込んでいった。 意識が遠いでいく。 次に気がついた時、俺は立っていた。 ガラス張りの会議室の外側に。 そして俺は見ていた。 会議室の内側俺がさっきまでいた場所で俺 が椅子から立ち上がり気持ち良さそうに ぐっと伸びをしてるの。 その俺はパソコンの電源を落としカを肩に かけるとフロアの出口へと向かって しっかりとした足取りで歩き出した。 としてエレベーターホールへ向かう途中 ふとこちらの会議室のガラスに目を向けた 。 ガラスにはぼんやりと向こう側の景色、 そしてこちら側で立ち尽くす俺の姿が 映り込んでいる。 ガラスの向こうのその俺はガラスに移った 俺の姿をじっと見ていた。 そしてその口元にほんのわずかな満足な笑 を浮かべるともう2度と振り返ることなく 暗闇の中へと消えていった。 俺は今もこのオフィスにいる。 誰もいないフロアでガラスに移り込み ながら朝が来て誰かが出社してくるのを ただ待っている。 時々深夜まで残業しているSがガラスの 向こう通りすぎる時、 あれ という顔でこちらを一瞬だけ見るような気 がする。 古気の記憶。 俺はファッションというものにほとんど 興味がない人間だった。 大学の講義へも近所のコンビニへもくびれ たTシャツと色わせたジーンズで出かける 。 そんな俺を見かねたのか。ある日の午後 古月の友人Aが お前に似合いそうないい店があるんだ と半ば強引に俺を連れ出した。 Aに連れて行かれたのは大通りから1本 入った薄暗らい路ジ裏にひっそりと佇む 古屋だった。 看板にはかれた文字でNとだけ書かれて いる。 ガラスの扉を開けるとカランと乾いたベル の音が鳴り古い皮と甘いようなそれでいて 鼻につく虫剤の匂いが混じった独特の空気 が俺たちを迎えた。 店内は所町と古着が詰め込まれたダン ボールやハンガーラックが並んで複雑に 入り組んでいた。 店の奥のカウンターでは痩せた猫背の中年 の男が客に視線を送るでもなく黙って 分厚い故障を読んでいた。 彼がこの店の天手らしい。 こういうごちゃっとした中からお宝 見つけんのが古屋巡りの醍醐ミなんだよ。 Aは興奮した様子で慣れた手付きで服の山 を漁り始めた。 俺は手持ちぶさに店内をぶらついていた。 そして店の最も多くほとんど光の届かない 場所に1枚だけ壁にかけられている ジャケットを見つけたのだ。 それは黒く柔らかそうな川で作られた シンプルなデザインのライダース ジャケットだった。 それはただの古着ではなかった。 何十年という最間 と共に過ごしてきたかのように川の表面に は無数の細かい傷や深いシが皮膚の記憶の ごとく刻み込まれている。 それはひどくれているのに生命が宿ってる かのようだった。 俺はそのジャケットを手に取った。 そして袖を通してみる。 驚いたことにサイズは肩幅も袖の長さも ぴったりだった。 鏡に映った自分の姿を見るといつもより 少しだけ部かっこよく見えた。 ふと寝札に目をやると信じられないくらい 安い価格がつけられていた。 こんな状態の良いヴンテージではありえ ない値段だ。 おい、それマジかよ。超似合ってんじゃん 。運命だって。即買いだろう。 俺の姿を見た絵も興奮気味に言った。 俺はその言葉に後通しされるようほとんど 衝動街に近い形でそのジャケットを手に 入れることにした。 会計のためカウンターにジャットを持って いくと天手が初めて読んでいた本から顔 をあげた。 その鋭い目が俺と俺が差し出した ジャケットをじっと寝みするように見つめ た。 お客さん、この商品を手に取るってのは すごいいい目をしてるね。 店は低いかれた声でそう言うと代金を 受け取りジャケットを丁寧に紙袋に入れた 。 そして俺にそれを手渡す際、ポツりと一言 だけこう言ったの。 大事にしてやってくださいね。そいつは ずっと待ってたみたいだから。 その言葉の意味を俺は深く考えなかった。 そのジャケットはすぐに俺の体に馴染んだ 。 不思議なことにそれを着て出かけるといつ もより気分が紅用し自信が湧いてくる気が した。 俺はすっかりそのジャケットが気に入って 季節外れの暑さが残る日でもほとんど毎日 のようにそれを羽織って過ごすようになっ た。 異変は小さなことから始まった。 ジャケットを着ている時だけ時折り背中や 肩の当たりを誰かに優しく撫でられてるか のような奇妙な感触を覚えるようになった 。 だが気のせいだろうと最初は思っていた。 次に気づいたのは匂いだった。 あの剤が混じった匂いはいつの間にか完全 に消えていた。 その代わりにジャットからかかに甘い香り がするようになったんだ。 それは女性のどこか懐かしいフローラル系 の香水の香りだった。 選択もしてないのに、その香りは表とに俺 の肌に染みつくように濃くなっていった。 そしてある夜のことだった。 アパートに帰りついてジャケットを脱とし た時、 内ちポケットに手を入れると指先に何か 薄くて硬いものが触れた。 購入した時ポケットの中はからだったはず 。 不思議に思いながらそれを取り出してみる 。 それは1枚のひどく色汗角が丸まった古い 写真だった。 写真には海辺の堤防に腰かけた若い カップルが映っている。 男が来ていたのは間違いなく俺が今手にし ているこのレザージャケット。 そしてその隣で彼の肩に頭を持たせ心の底 から幸せそうに微笑んでいる長い神の 美しい女性。 その写真を見た瞬間、 俺の頭の中に鮮やかな映像が流れ込んでき た。 知らないはずの記憶。 海沿いの道をバイクで走る失走感。 公園のベンチでの絶えもない会話。 そしてこのジャケットを着た男に幸せそう に寄り添うあの女性のは弾けるような笑顔 。 どれもこれもそれは俺の記憶ではない。 その日を境に俺はジャケットを切るたび断 的な誰かの記憶を見るようになった。 それはほとんどが写真の女性との幸せに 満ちた思い出の断片。 俺は自分がその記憶の主人公になったかの ような完美な錯覚に陥っていた。 言いよの交感と同時に他人の思い出を盗みてるような 奇妙な罪悪感を感じながら日 Aが俺のアパートに遊びに来た。 A は俺が例のジャケットを羽織ってるのを見て眉を潜めた。 お前、そのジャケット本当に気に入ってん だな。でもさ、なんか変な匂いしないか? 匂い?ああ、香水の匂いだろう。いい匂い でしょ。 俺が子供投げにそう言うと絵は違うよ。と 顔を仕かめだ。 もっとなんていうか生臭いっていうか鉄が 錆びたような 正直に言うと血の匂いがするんだよお前 から。 俺は凍りついた。 俺にはあの甘いフローラル系の香水の匂い しか感じない。 その夜 俺はまた記憶を見た。 だがそれはいつもの光と幸せに満ちた記憶 ではなかった。 夜の峠道 対抗車線のヘッドライト 濡れた路面勘高いブレーキ音 そしてガードレールに激突する凄まじい 衝撃 隣であの女性がちまみりになってぐったり と動かなくなる光景 男の絶望に満ちた獣のような叫び声が俺 自身の声であるかのように頭の中に直接 響き渡った。 俺は自分の絶叫で目を覚ました。 全身が冷たい汗でびっしりだった。 これはただの記憶ではない。 このジャケットの持ち主がその人生の最後 に体験した絶望の記憶だな。 恐ろしくなった俺はそのジャケットを床 からひったくるとゴミ袋に叩き込んで固く 硬く口を縛った。 もう2度と切るもんか。 ジャケットを捨ててから数日後、 平穏が戻るはずだった。 だがその日の夜俺の部屋のチャイムが鳴っ た。 こんな時間に誰だろうとドアを開けると そこに立っていたのはあの古着やNの天手 だった。 相変わらず表情のない顔をしている。 そしてその手には俺が捨てたはずのあの 黒いレザージャケットが丁寧に畳まれて 抱えられていた。 ほら、これ。 そいつ あなたのことをとても気に入ってしまった みたいでね。どうしてもあなたの元へ帰り たいって言うんですよ。 天手が何を言ってんのか俺には理解でき なかった。 選手は動けない俺の手に無理やり ジャケットを握らせると静かにこう続けた 。 前の持ち主はあの事故で恋人を目の前で なくした。 彼は自分だけが生き残ってしまった罪の 意識にずっとずっと苛まれていたそうです 。 そしてこのジャケットに彼女との幸せだっ た記憶と彼女を失ってしまった絶望を全て 染み込ませてから後を追うように自ら命を 立ったんですよ。 このジャケットはね、ただの服じゃない。 彼のあまりにも思い未練そのものなんです 。 そして彼は新しい体を探している。 もう一度あの幸せな記憶を完璧になぞって くれるあなたみたいな人をね。 天手が帰った後、俺はその手の中にある ジャケットを見つめた。 甘い香水の匂いと生臭い血の匂いが確かに 混じり合ってる気がした。 深夜清掃。 大学時代俺は時給の良さに引かれておびの 深夜清掃のアルバイトをしていた。 仕事は単純で深夜0時から朝5時まで指定 されたフロアを掃除して回るだけ。 1人での作業は気楽だったが、静まり返っ たオフィスびルは慣れるまで少し不気味 だった。 研修を俺が1人で任されるようになったの はこのビルの7階だった。 一緒に働く無口なベテランの田中さんから 仕事を引き継ぐ際に1つだけ奇妙な受けた 。 7階の突き当たりにある都。あそこの床 だけはどんなに汚れていても絶対に水吹き はするな。 乾いたモップで埃りを吐くだけでいい。昔 からそう決まってんだ。 理由を訪ねても田中さんは決まりだからだ とだけ言い俺と目を合わせようとはし なかった。 その急闘室は確かに妙だった。 深夜1人で掃除に入ると床に黒いシミが ついてることが前晩のようにあったのだ。 誰かが濡れた靴で歩いたかのような足跡の 形をしていて、急頭室の奥、何もない壁に 向かって数分歩き、そこでぷっつりと叩い ている。 田中さんの指示通り乾いたモップでさっと こするとシは後方もなく消える。 しかし翌日の夜、また同じ場所に同じ形の 趣味が現れているんだ。 そんなことが1月ほど続いたある夜。 その趣味はいつもと明らかに違っていた。 数が多くて濃く。そして生々しい。 たった今ついたばかりのようにじっとりと 濡れて光ってるように見えた。 そして鼻を近づけると鉄が錆びたような あるいは古びた下水のようなカスかな周期 がした。 俺の中にふつふつと苛立ちが湧いてきた。 いつまでこんな意味のわからない汚れの 掃除は その夜は妙に気が立っていたのかもしれ ない。 俺は田中さんの指示を破ってこの正体不明 の汚れを徹底的に洗い流してやろうと決め た。 清掃ヨーグ入れからバケツと硬いデッキ ブラシを持ち出し、勢いよく水を巻いた。 ゴシゴシゴシ とブラシで床を吸った瞬間、俺は息を飲ん だ。 汚れが落ちるどころかシミはインクのよう にじわりと赤黒く染み床のそのものから色 が沸き出してくるように見えたのだ なだよこれ。 焦ってさらにバケの水を床にぶち負けた。 その時だった。 赤黒いシは生命を豊かのように一瞬にして 球闘室の床全体へと広がった。 そしてビし濡れになった床の表面に無数の 顔が浮かび上がった。 老人も若い女も子供もいる。 み通に歪んだ表情で水面の下からこちらを 睨みつけていた。 うわ、 腰を抜かして後ずさった。 すると背後で急室のドアがパダンと暴力的 な音を立ててしまった。 心臓が跳ね上がる。 震えながらドアを振り返るとぼんやりとし た人影が立っていた。 田中さんだ。 田中さんはこちらに背を向け美にしなかっ た。 俺が田中さんと叫ぼうとした瞬間、 床に浮かんでいた無数の顔が一斉に俺を 見上げ、その濡れた床からぬらりぬらりと 何本もの腕が伸びてきた。 その青白い手が俺の足首を強く強く掴んだ 。 気がつくと朝になっていた。 ビルの警備員に発見された時、俺は急頭室 の前で倒れていたらしい。 旧洞室の床は完全に乾いていてシミ1つ なかったという。 俺は高熱を出し、そのままそのバイトを やめた。 あれから2年が経つ。 俺はもうあのビルのことなど忘れかけてい た。 先日たまたまその近くを通りかかった時、 ふとビルから清楚員が出てくるのが見えた 。 1人は新人のアルバイトらしい若い男の子 。 そしてもう1人の姿を見て俺は道の真ん中 で立ち尽くした。 そう、それは田中さんだった。 しかしその姿は俺の記憶にある田中さんと はまるで別人だった。 正規が完全に抜け落ち、まるで歩く骸骨の ように痩せていた。 チャンネル登録50万人記念。この夏怪談 朗読を開催します。料金は大人2000円 、高校生以下は1000円。概要欄に応募 URLが貼ってありますので、そちらから 応募してください。この夏とおきの階段で みんなでざっとしましょう。 え、そして今年の9月15日月曜日祝日 ですね、え、岩手県の大船で行われる、え 、怪談イベント気仙期談会にも参加させて いただきます。 え、詳細は概要欄に記載しておきますので 、え、是非ぜひこちらも、え、皆さんお 越しください。 はい、ということでどうも皆さん こんばんは。こま団子です。え、今回は 怖いお話を、え、4つ読ませていただき ました。 えー、まず最初のお話が、え、第3ベンチ というお話でしたね。うん。ま、長距離 ドライバー、ま、トラックを運転されてる 方かな。え、が体験したお話でしたけども ね。うん。僕の友達にもね、あの、 トラック運転手の人がいてね、え、ま、 色々話を聞いたことがあるんですけども、 ま、なんか深夜とかなんか、ま、そういう 高速とか走っててなんか怖い経験したこと ないのって聞いたことがあるんですけど、 そしたら、ま、1度だけあったなって言っ てましたね。で、え、どういう話かと言う と、ま、深夜高速をこうトラックで走って いたところ、なんか1台の常用者が近寄っ てきたと。で、なんかフラフラしてるから 変だなと思って。えー、ま、そのバックミ ラーって言うんですか、サイドミラーかな わかんないけど、あの、そのミラーで見 たらなんか顔面蒼白の男の人が運転してた と。で、なんかちょっとで、ずっとこっち の方を見てたっていうことで怖くなって、 なんだよあの人と思ってで、ま、そのまま あのラジオをつけてね、こう走ってた らしいんですけども、ま、いつの間にか その車がなくなってた、ま、いなくなって たっていうことで、あれは何だったん だろう?みたいな、そういう話をね、聞い たことがあります。 まあ、追い越しとか、ま、そういうのも なかった。ま、そのトラックの後ろって 言ってたけな、横って言ってたけな。なん だっけな。もうそこら辺ね、もうちょっと 細かく覚えてない ですけども。うん。ね、なんかその、ま、 追い越していったっていうのもなかっ たって言ってたかな確かね。うん。だから まあいなくなるはずないんだけど、ま、 気づいたらいなくなってたみたいなね。 うん。そういう話を聞きましたね。うん。 まあ、もう細かく覚えてない。もう、もう どんぐらい前かな。もう8、9年前ぐらい に聞いたお話なんでね。なんかもっと なんかいろんなことあったような気がする んだけども覚えてないですね。すいません 。はい。今度まあなかなか会う機会ない けどあったらまたね聞いていきたいと思い ます。はい。ま、大学の同期の人だったん ですけどね。ま、同期って言ってもあの1 個上の人で、ま、留年したのか何なのか、 ま、大学行こうってなって、ま、会社やめ て大学来たのか、ま、そこら辺よく覚えて ないですけど全然覚えてねえじゃねえか みたいな。うん。ま、そういう人でしたね 。うん。ま、めちゃくちゃいい人です。 えー、そして、え、ドッペルゲガ的なお話 もありましたね。うん。もう1人っていう お話。まあね。まあ、何だったんでしょう ねっていうね。うん。ま、ドッペルゲガ だったのかな。うん。まあ、でもなんか うーん。ま、実際に自分に起きたら、まあ 怖いことでしょうけど、ま、なんか人との コミュニケーション、ま、仕事を忙しくし てる時に人とのコミュニケーションやっ といてもらえるっていうのはすごいなんか ありがたい存在かなと思いましたね。うん 。 まあね、ま、生量なのか何なのか、自分の なんかそういうあれなのか、ま、何なのか パラレルワールドなのか。うん。ま、 わかんないですけど。うん。まあ、なんか 不思議なお話でしたね。うん。 え、そして古着の話もありましたね。うん 。古ね、あの、ま、僕あんまり買ったこと ないですけども、ま、何回か買ったことが あって、で、ま、北海道行った時にね、 あの、めちゃくちゃ寒くてさ、ま、一応 防寒みたいの持ってってたんだけど、ま、 それでも寒くて中になんかこの着る、 もしくはその外に着る服をね、着たいな みたいなアウターって言うんですか?あ、 そういうの欲しいなと思ってで、あの、 フルギア行ってですね。ね、めちゃくちゃ いいのがあって、お、これ買おうと思って 買ったんですけど、なんかね、よくよく見 たらそれね、結構高かったんだよね。 7000円ぐらいだったっけな、古着で。 うん。で、なのにそのポケットのその チャックが閉まらないとか横穴開いてる みたいなさ。なんか本当とにかく寒くて もう早く服欲しいなみたいなさ、思ってた から。ね、もうサイズもちょうどいいし、 これいいなみたいな感じで買ったらもう ボロボロボロでしたね。 なんでだろうね。試着した時気づかなかっ たんだけどね。ボっコボコでしたね。うん 。ま、物はいいんでしょうけど。うん。ま 、でもあれもヴンテージの味と言ったら味 なんでしょうか。いや、そんなことないか 。うん。もう本当ね、どこにでもあるあの チェーン店の古着屋さんかな。うん。 チン点かな?ま、わかんないけど。まあで も関東でもありますね。うん。その古着屋 さんで買ったんですけどすごかったな、 あれはな。凄まじかったな。うん。でも めちゃくちゃ着心地いいんだよね。うん。 だから、まあ今後の冬もね、ひょっとし たら使うかもしんないですけど。 ぼっこボコだけどね。自分で直そうかな。 さあ、そして最後のお話が、え、深夜清掃 という話でしたね。うん。ま、バイトね、 バイトか自分はコンビニバイトとかあと何 だっけ?なんか何個かやったような記憶が あるけど、コンビニバイトが1番長かった からね。コンビニバイトの記憶がね、1番 あるんだよね。うん。ひょっとしたら コンビニバイトしかやってないかもしん ない。 どうだったっけな。いや、なんかやった ような記憶があんだけどね。忘れちゃって んだ。もうね。だ、コンビニの、ま、この ね、あの雑談コーナーでも過去に喋りまし たけど、色々コンビニバイトしてた時の話 とかしましたけど、コンビニのバイトでね 、いろんな経験したからね、もうそっちの 方がね、記憶がやばいんだよね。うん。 目立ってるというか、自分の頭の中で衝撃 的なことがいっぱいあったから。あ、だ から、ま、コンビニのバイトしかちょっと 記憶してないけど、ま、他にもなんかあっ たよなみたいなね、色々すごい学びになっ たなと思いますね。うん。サラリーマン やべえやつが多いなみたいな。ま、自分の コンビニの、自分のコンビニに来ていた そのサラリーマンの方々が、ま、たまたま やばかったっていうだけで全体を言ってる わけではないんですけど。うん。ま、 とにかくピリピリしてて毎回怒られたんだ よね。 確実にこれ悪くねえだろうっていうところ でも怒られたりとかうん。なんかその バイトとかっていうのでもうすごい下に見 てんだよね。うん。だでもそれってまその 時すごいむかついたけどいや今考えるとま なんかそういう経験もしてて良かったな みたいなさ。うん。きつい経験したいなら ね。コンビニバイトいいですよ。うん。 特に駅前のコンビニね。うん。1番やばい すからやばいとか。うん。 え、そんなわけで今回のどの話も本当に 興味深く読ませていただきました。え、 読ませていただきありがとうございました 。え、そしてこの動画の概要欄には、え、 今度8月にある、え、会談イベントの、え 、詳細の、え、とURL、え、そして今度 の9月に参加させていく、え、させさせて いただく、え、怪談イベントの、え、概要 とURL貼ってあります。え、どちらも、 え、すごく、え、こ面白い会なんで来てみ てください。そして、ま、色々概要欄には 書いてあります。よかったら是非チェック してみてください。 そんなわけで、え、ではまた次のお話でお 会いいたしましょう。 ごま子でした。おやすみなさい。 [音楽] うん。
⭐︎出演イベント情報⭐︎
【8/30神奈川イベント詳細】
https://passmarket.yahoo.co.jp/event/show/detail/02y9z6i474h41.html
チケット予約はリンク先のページから出来ます。
【9/15岩手イベント詳細】
https://x.com/kesenpure/status/1944955137367400937
チケット予約はリンク先のアカウント様へ直接DMしてください。
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📸instagram
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🎬TikTok
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視聴者の実話怪談をホラー漫画化!
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★お話募集フォーム
https://forms.gle/MA459p6xHJrveiQm7
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◾️おしながき
0:00 第三ベンチ
12:42 もうひとり
26:20 古着の記憶
42:44 深夜清掃
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#古着
#廃墟
#怖い話
14件のコメント
怖ーい
ごまだんごさんこんばんは😃🌃動画アップお疲れ様です😌💓😸
サムネ怖すぎて最高です!!
残暑お見舞い申し上げます(ӦvӦ。)
行ってきます♪
ごまさんの声落ち着きます😌💤💤
トラックの話?でしたっけあの話とはまた違った体験が有りましてね。と、話すと長くなりますので止めますね。何時も夜勤明け帰宅後に睡眠導入でお世話になってます。これからも怖い話たのしみにしてます。
最初の話の様な主人公嫌いです
事故物件ならぬ事故服ですね…
ドッペルゲンガーが自分より良い奴でスペックも高そうなのがツラい😢
『もうひとり』は過労極まって会社と一体化してしまった社畜の話か…
いくら疲れているからって、雨で濡れてるベンチに座るかな?
ごまだんごさん、ありがとうございます。
怪談を朗読されている時の声、怖いので最後に雑談されてると普通に面白いお話もしてくれるのねと、安心しました😊
小僧呼びの先輩、ベテラン感あってかっこいいな
ごまだんごさん大好き😊