【怖い話】「スクロール」「ニジュウゴ」「同居人」「染み」「処方箋」【怪談/朗読つめあわせ】
スクロール。 私の実家はどこにでもある普通の家族だっ た。 リビングの壁には何枚かの写真が飾られて いて、その中心にあったのは私がまだ小学 生の頃に家族旅行で撮った1枚の家族写真 。 父も母幼い妹もそして私もみんな満面の 意味を浮かべている。 その写真が好きだった。 だが私が高校生になった頃、その幸せな 光景はもろくも崩れ去った。 父が浮気をしたのだ。 浮気相手が誰だったのかは分からなかった 。 そして家の中の空気は一変した。 直卓での会話はなくなり、母はいつも泣い ていた。 妹は部屋に閉じこもり、私もまた居場所の なさを感じていた。 そんな変化と時を同じくしてリビングの あの家族写真にも奇妙な変化が現れ始めた 。 最初に気づいたのは私だった。 何気なく写真を見た時、ほんの少しだけ 違和感を覚えた。 写真の構図が以前と違う気がする。 気のせいか そう思ったの。 だが数日後、再び写真を見た時に確信した 。 写真が動いている。 写真の中の風景がスマートフォンの画面を スワイプするようにゆっくりと左へ スクロールしていたのだ。 私たちが立っていた場所のさらに左隣。 そこにあったはずのない景色が写真の右端 から現れ始めている。 最初は私たちがいた場所のすぐ隣の風景 だった。 だがそのスクロールは止まらない。 家族中が悪化していくほど写真は左へと その世界を広げていく。 明るかったはずの写真の照明はいつしか薄 ぐらい曇空の下の光景に変わっていた。 楽しそうだった私たちの表情もどこか固く こばって見える。 その頃にはリビングで家族写真を見るもの はいなかった。 みんな家に帰ってくるとすぐに自分の部屋 に閉じこもるようになったからだ。 やがて両親は離婚し、家族はバラバラに なった。 と妹は母について行き、家を出ることに なった。 引っ越しの作業中、久しぶりにリビングの 壁にかけられたままになっていたあの写真 を見た。 そして息を飲んだ。 写真はもうスクロールしてはいなかった。 だが、その構図は完全に変わっていた。 写真の左端、 私たち家族の集合写真のすぐ隣に1人の女 が立っていたのだ。 黒い模服を着た痩せた女。 彼女は写真の縁ギリギリに立ち、こちらを じっと見ている。 私はその女を知っていた。 その不気味な写真を壁から外し、母方の 祖母の家へ持っていった。 祖母には昔から少し不思議な力があると 言われていたからだ。 祖母は黙ってその写真を受け取ると しばらくの間じっと見つめていた。 そして深いため息をつくと静かに言った。 これはSさんじゃなあ。 Sさん、 それは母方の遠い親戚の名前。 数年前にガで亡くなっていた。 若すぎる死だった。 どうしてSさんがこの写真に? 私が尋ねると祖母は言いにくそうに口を 開いた。 Sさんはなあ、亡くなる前あんたたち家族 のことをひどく恨んでおったんだろう。 祖母が語り始めたのは私が全く知らなかっ た家族の集分だった。 父の浮気相手それはSさんだったのだ。 ダブル不倫だったらしい。 そしてその関係は父の方から一方的に生産 された。 その後、Sさんは自分の夫にも捨てられ、 病に虫ばねながら1人で死んでいった。 あんたのお父さんだけじゃない。Sさんは あんたのお母さんのこと。そして何も知ら ずに幸せそうにしとるあんたたちのことも みんなまとめて恨んでおったんじゃよ。 祖母はその写真を私から取り上げるとこう 言った。 これはわしが預かろう。 きちんとお腹に出しておくからもう忘れ なさい。 それから割とすぐに祖母がなくなって しまったので、その後あの写真がどうなっ たのかは知らない。 父とはそれっきり会っていない。 母と妹、そして私もそれぞれ別の道を歩ん でいる。 どういう経緯であの人が写真に映り込んだ のかは分からない。 だが私の記憶にはっきりと焼きついている 。 写真の中で黒い模服を着て立っていたS さん。 彼女の顔。 それは私たち家族が崩壊していく様を 心の底から喜んでるかのような盤面の笑味 だったのだ。 25 大学時代のあの夜のことを俺は今も時々 思い出す。 サークルの仲間4人で友人Aの部屋に 集まっていた。 酒も入りくだらない話で盛り上がっていた 時誰かが言い出したのだ。 こっくりさんやってみようぜ。 だが俺は少し躊躇した。 でも1番冷静なBが まあ名心だよな。やってみるか と乗り気になったことで結局やることに なった。 Aの部屋から机を引っ張り出し、大きな 白い紙に50音とい、そしてはい。いいを 書く。 10円玉を中央に置いて4人で人差し指を 添えた。 こっくりさん、こっくりさん、どうぞお いでください。 何度呼びかけても10円どはピクリとも 動かない。 何も起きねえじゃん。 Cがしたように言った。 だがBは違った。 ちゃんと真面目にやんないからだろう。 そう言って彼は目を閉じ集中し始めた。 俺たちもそれになる。 部屋の明りが妙に薄暗く感じられた。 数分後、 指先にかつかな振動を感じた。 10円玉がゆっくりと動き出したのだ。 最初は気ちなく紙の上をするような音を 立てていた。 だが次第に滑らかに意思を持ったかのよう に盤面を滑り始めた。 俺たちは息を飲んだ。 Bが静かに質問を始めた。 当たり障りのないことから。 あんたの性別は? おうん。な、 好きな食べ物は ないい。 10円玉は淀みなく文字をさしていく。 俺たちはその動きに完全に見いられていた 。 そして誰かが禁断の質問をしてしまったの だ。 ええ、本人だったかもしれない。 Aはいつ死にますか? 場の空気が凍りついた。 そんなことを聞くべきではなかった。 だが10円玉は止まらない。 カタカタと小刻みに震えながら、それは ゆっくりと文字盤の上を移動し始めた。 10う、 5、 25。 その答えが出た瞬間、Aが と短い悲鳴をあげ、指を離した。 10円玉が音を立てて机の上に転がる。 Aは顔面蒼白になりながらわと震えていた 。 当時俺たちは20十歳。 25歳はそう遠くない未来だった。 Bが冷静に行った。 こっくりさん、こっくりさん、ありがとう ございました。どうぞお帰りください。 そしてコっくりさんを帰らす手順を覆え、 彼は何を思ったのか転がった10円玉を 拾い上げ、窓から外へと投げ捨てた。 そうして夜の会はお開きになった。 誰もが重い沈黙を抱えたまま 時は流れAと俺たちは25歳の誕生日を 迎えた。 その1週間後、あっけなくAは交通事故で 死んだ。 交差点で信号無視のトラックに跳ねられ 即死だったという。 俺とCは口で言葉を失った。 呪いは本物だったのだ。 ほりさんの予言は現実になった。 あれからさらに10年が経った。 俺は会社員になって、あの頃の仲間とはB を覗いてそになった。 Bとは今でも時々あって酒を飲む中だ。 先日も俺たちは居酒屋のカウンターで飲ん でいた。 ふと俺はあの日のことを思い出しBに尋ね た。 なあ、覚えてるか?大学の時にやった コくりさん。 は気を傾けながら ああ と短く答えた。 Aのことさ、やっぱりあれ呪いだったのか な? 俺がそう言うとBはゆっくりと顔をあげた 。 そしてその顔に今まで見たこともないよう な冷たい無表情を浮かべてこう言った。 あれ?俺が動かしてたんだよ。 俺は耳を疑ったがBは続ける。 Aのことさ、昔から気に食わなくてな。 あいついつもビクビクしてて面白かった だろう。だからちょっと驚かしてやろうと 思ったんだよ。 25って数字に特に意味はなかったんだよ 。適当だよ。適当。 彼はそう言ってく と喉の奥で笑った。 血の毛が引いていくのを感じる。 目の前にいるのは俺の知っているBでは ない。 Bは俺の反応を楽しんでいる。 彼はさらに続けた。 でもさ、あいつ本当に25で死ぬとは思わ なかったな。 まあ、運が悪かったんだろうね。交差点で トラックに跳ねられるなんてさ。 その言い方はまるで一言だった。 こんな偶然本当にあるんだろうか。 Bの人間性が異様に怖くなった。 同居人。 僕は都内の古いMマンションに住んでいた 。 駅から少し遠いがその分家賃が驚くほど 安い。 それが決め手だったな。 契約の際、不動産屋の担当者は少し気まず そうに、しかし正直に告げてきた。 実はこの部屋いわゆる自己物件なんです。 前の住人の方が室内で亡くなられていまし て、 死因は伏せられていたが、おそらく自殺か なんかだろう。 僕は幽霊など全く信じない性格だったし、 何よりその家賃の安さは魅力的だった。 ああ、そうなんですか。ま、別に気にし ませんよ と答え、その部屋に決めた。 住み始めて数ヶ月、 生活は至って平穏だった。 特に物音がするわけでも何かが見えるわけ でもない。 時折り部屋の空気が妙に重く淀んでるよう に感じることがあるだけ。 まあ、古い建物特有のものだろう。 僕は快適な1人暮らしを満喫していた。 自己物件だということさえすっかり忘れて いた。 その週末 友人の近藤、坂本、田中の3人が僕の部屋 に遊びに来ることになった。 僕たちはリビングに座り、ピザとビールで くだらない話に花を咲かせていた。 その時だった。 今まで1番容気に騒いでいた近藤が突然 黙り込んだ。 彼の顔がだんだんと青くなっていき、その 下には油汗が滲んでいる。 どうしたんだよ。今度具合でも悪いのか。 声をかけると今度は力なく首を横に振った 。 いやあ。 うん。ちょっと ああ、気分が悪くなった。悪いけど今日は もう帰るわ。 そう言うと彼はふらつく足取りで 立ち上がり玄関へと向かう。 あまりに突然のことに僕らは顔を見合わせ た。 なんか変なもんでも食ったんかな?ま、 いいや。送ってこうぜ。 慌てて近藤の後おった。 エレベーターで1階に降りマンションの エントランスに出る。 外の冷たい空気に触れたからか、近藤の 顔色は少しだけ戻っていた。 本当に大丈夫か?家まで送るよ。 そう言うと近藤は立ち止まり、僕の目を じっと見つめてこう言った。 その声は震えていた なあ。 お前やべえよ。あの部屋 やべえって何が 僕はとぼけた。だが近藤はお見通しだった ようだ。 深呼吸を1つして語り始めた。 彼には昔から少しだけそういうものが 見えるのだという。 自己物件だろう。 お前の部屋に入った瞬間からずっと感じて た。 空気が重い。それに部屋の真ん中り。 近藤は言葉を切り、顔を仕かめた。 男がいたんだよ。 大の字になって床に張りつくようにして 倒れてた。 もちろん死んでる。それも普通の死に方 じゃない。 僕はビクっとした。 不動産屋は死因を教えてくれなかったが、 おそらく事故しかなんかだろうか。 やっぱり出るのか。 俺最初は自爆例なんかだと思ったんだ。 ただそこにいるだけっていうやつ だから無視しようとした。だけど違ったん だよ。 近藤の声が恐怖に歪む。 そいつ お前を見てたんだ。ずっと 俺たちが話してる間もお前の背中をじっと 見てた。 もう何も言えなかった。 坂本と田中も青ざめた顔で立ち尽くして いる。 その日はそのまま解散になった。 僕は自分の部屋に帰るのが怖かった。 だが行くもない。 震える足でエレベーターに乗り部屋のドア を開けた。 中は静かだった。 その日のうちに引っ越しを決めた。 幸いすぐに次のアパートが見つかり、数日 後にはあの部屋を出ることができた。 あの日、近藤は僕にこんな話もしていた。 住み続けるなら気をつけろよ。 あの目は待ってたよ。お前が油断するの。 そしていつかお前を自分と同じ場所へ 引きずり込もうとしている。 あの目はただそこにいるだけの霊の目じゃ なかったよ。 それを知ったまま住み続けるのは僕には 無理だった。 シ護 [音楽] 福祉士として働いている。 その日俺に新たに割り当てられたのはY さんというネタ切りの老人の訪問介護だっ た。 ナビが示したYさんの家は坂道の途中に 立つ古く大きな一軒屋だった。 音構前だけは立派だが、庭は手入れされず 、雑草が美味し蹴り、建物全体がズしりと 地面に沈み込んだような重い空気をまとっ ていた。 玄関の扉を開けるとヒやりとしたカと尻尾 の匂いが混じった空気が淀んだ川のように 流れ出してきた。 薄暗らい廊下を進んで寝室のふを開ける。 はあ。来てくれたかね。 ベッドの上でYさんがかれた声で言った。 彼はほとんど動くことができない。 だがそのシだらけのまから覗く目だけは 異様なほど鋭く 部屋のある一点をじっと見つめていた。 そこにいる何かと睨み合ってるかのよう だった。 よろしくお願いします。 俺が挨拶をしてもYさんは よろしく頼むね とだけ開始すぐに視線をその一点に戻して しまう。 俺はその視線の先を追った。 天井だ。 古い木造のシの浮いた天井いた。 その中央に1際は大きく黒く湿めったシが 浮かんでいる。 その黒さは異様に濃くまるで牧を垂らした ように教会線がはっきりとしていた。 さんはそのシに向かって時折り何かを ブツブツと呟いている。 まだおるんか? はよ行け。 そんな言葉の断片が聞こえる。 誰かと会話してるようだ。 認知症による幻覚が 介護の現場では珍しくない。 俺はそう自分に聞かせ、業務に取りかかっ た。 Yさんの介護は想像以上に神経をすりらす ものだった。 7だというのに彼の部屋は季節を問わず常 にひんやりとしていた。 空間そのものが熱を失ってるような不気味 な寒さだった。 そしてYさんが穏やかな寝息を立て始める とどこからかさき声が聞こえる。 最初は砂がすれるような音だったが、 やがてそれが低い男の声だと気づいた。 何を言ってるのかは聞き取れない。だが、 それは間違いなく人の声だった。 壁の向こうからか床下からか 音の出所がつめないのが余計に気味悪かっ た。 現長だ。 連日の激務で俺の耳もおかしくなったん だろう。 そう思うしかなかった。 1番君が悪かったのはやはり天井のシだっ た。 それは日に日にその形をわずかに変えてい たのだ。 気のせいだと思っていたが、スマホで毎日 こっそり写真を撮って比べてみると、その 変化は明らかだった。 シの輪郭がある日コブのように1つ突き出 た。 次の日には反対側にも それはアメバが分裂するかのように ゆっくりとしかし何かの形をなそうとして 人形に近づいていた。 認めてしまえばこの仕事を続けられなく なる。 俺はただ機械のように手を動かし、極力 天井を見ないように務めた。 1月ほど経ったある日のことだ。 俺はいつものようにYさんの体を吹いてい た。 して汗を脱ぐついでに恐ろ恐る天井に視線 をやり思わず息を飲んだ。 あれほど気味悪く広がっていた黒いシミが 最初からそこになかったかのよう後方も なく消えせていたのだ。 奥目の美しいただの天井があるだけだった 。 悪夢から覚めたような解放感だった。 やっぱりただの思い過ごしだったのだ。 つい弾んだ声が出た。 Yさん良かったですね。天井のシ綺麗に 消えましたよ。雨盛り治ったんですかね。 その瞬間、Yさんの鋭い目が初めて俺を 捉えた。 その瞳に浮かんでいたのはアンドではない 。 純粋なそこなしの恐怖だった。 シだらけの唇が罠泣きか細い声が絞り出さ れた。 違う。消えたんじゃない。 あいつは下に降りてきたんじゃ。 下に降りてきた。 その言葉の意味がすぐには分からなかった 。 それからのYさんは別人のようだった。 天井を睨みつけていた鋭い目は怯えに曇り 、部屋の隅や俺の背後を指去してはそこに いると叫んだ。 だが俺の目には何も見えない。 その日を境いにYさんの容大は急激に悪化 した。 彼は天井だけではなく部屋そのものを ひどく怖がるようになり、 俺の勤務が終わる時間になると子供のよう に懇願した。 頼む。今夜だけでいい。1人にしないで くれ。 彼の骨ばった手が俺の腕に食い込む。 その必死の行想に俺の心は揺れた。 だがマニュアルは絶対だ。 規定外の滞在は許されない。 すみません。Yさん、また明日来ますから 。 俺はその手を振りほいて玄関の扉を閉めた 。 背後でYさんの絶望したような声が聞こえ た気がした。 その夜からだ。 俺の自宅アパートにも異変が起きたのは 仕事の疲れで泥のように眠っていた俺は 悲縛りにあってしまった。 体が動かない。 そして暗闇みに慣れた目が何かを捉えた。 寝室の白い天井。 その真ん中にポツンと黒い点が浮かんでい た Yさんの部屋にあったものと同じ しめり気を帯びた深い黒。 それは汚とゆっくりと広がっていった。 最初はコインほどの大きさだったのが やがて皿の大きさに。そして今では ザブトンほどの大きさになっている。 そしてあのさき声 今度ははっきりと聞こえた。 天井の趣味の中心から低い男の声が俺に 直接語りかけてくるようだった。 そんな中会社から連絡があった。 Yさんが亡くなったと。 死因は老水による新不全 だが発見された時Yさんはベッドの下の 狭い隙間に潜り込み、何かから隠れるよう にして硬くなっていたそうだ。 不謹慎だとは分かっていたが、俺は心の底 から安していた。 これであの家に行かなくて済む。 あのシもさき声も終わるかもしれない。 Yさんを見つけた罪悪感に蓋をしてそう 願った。 その日から俺の部屋の天井のシミはピタリ と成長を止めた。 数日後、新しい担当の利用者が割り当て られた。 Bさんという改活なおばあさんだった。 彼女の住むマンションは新しく清潔で太陽 の光が差し込む明るいリビングと清潔な 理念の匂いに俺はようやく悪夢から解放さ れたのだと確信した。 まあ若いのに関心だね。前のおいさんの ところは大変だったんだって。ご苦労さん だったね。 どこからか話が漏れていたらしい。 曖昧に笑ってごまかした。 Bさんはベッドに横になりながらにやかに 話しかける。 これからよろしく頼むよ。 ああ。はい。こちらこそよろしくお願いし ます。 頭を下げ顔を開げた時だった。 にやかだったBさんの笑顔が消え、俺の顔 ではなく俺の背後。その一点を不思議そう に見つめていた。 あ、 Bさんはゆっくりと首をかしげた。 あんた 重たいもんしってるね。 へ、 背中に黒い影なのがどっしりと張り付い とるよ。 ありゃ。なんじゃろうね。 君悪い男じゃ。 その言葉を聞いた瞬間、全身の地が逆流 するような感覚に襲われた。 Yさんが言っていた。降りてきたという 言葉。 天井から降りてきたそれはYさんを迎えに 来たのではなかった。 ワイさんを見捨てた俺を次の宿として選び 取り着いたのだ。 俺は介護師をやめることはできない。 やめてしまえば1日中家にいなければなら なくなるからだ。 毎晩自分の部屋の天井を見上げる。 ザブトンほどの大きさになった黒いシミは もう広がってはいない。 ただそこにある。 俺が次の誰かにこれをなすりつけるまで 静かに静かに待ち続けているのだ。 処方 私は薬剤師です。 町の小さなNックに併設された薬局で働い ています。 仕事は誕生なもので処方戦に従って薬を 調材し患者様へお渡しして説明する。 毎日その繰り返し ガラス張りの店内には消毒ケーキの匂い 耳に届くのは空調の低い唸りとブリスター をハサミで切る乾いた音ばかりです。 こうした静かで清潔な世界が私は結構好き でした。 異変は本当に些細なところからでした。 午後3時を少し回った頃、ウイン という控えめなモーター音と共に自動ドア が開きました。 いらっしゃいませと顔をあげました けれど入り口には誰もいません。 外の通りにも一影はなし。 センサーの誤差か何かが反応したんだろう と思い、手を止めずに作業へ戻りました。 ところがこの現象が毎日続いたんです。 午後3時過ぎになると1度だけドアが開き 数秒の後静かに閉まる。 たそれだけ いつの間にか私の日常に組み込まれ3時の お知らせと心の中で呼ぶほどになってい ました。 やがて少しだけ様子が変わってきました。 ドアが開いた後、音が増えたのです。 ひどく乾いた咳払い、そして床を引きずる ようなすり足。 入り口のマットの上で12歩だけ動いて ピタリと消える。 その直後ドアは閉まります。 もちろん何の姿も見えません。 正直気味が悪かった。 それでも確かめようがないんです。 私にしか聞こえない音。私だけが感じる 気配でしたから。 ある日の午後3時過ぎ。 いつもの開閉音続いて関とすり足。 その直後 店の奥のファックスから複合機が受信を 鳴らしました。 近所のクリニックからの初方戦。 私は神を取り上げ、患者様の名前を見て首 をかしげます。 見覚えのないお名前です。 ここは小さな薬局。 お客様の大半は顔馴染みのご恒例の方々で 新規は珍しいんです。 処法薬は機関士拡張剤。 私は指示通り準備し、薬の袋にお名前を 記入しました。 待ち合いの椅子へ視線を移します が誰もいません。 それでもカウンターに薬を置き患者様を 待ちましたがとうとう現れませんでした。 修業時刻。 私はクリニックへ連絡をします。 本日3時過ぎにフックスで頂いていた初方 戦の件ですが、患者様がまだ来されてい なくて、 電話口の看護師は経験そうでした。 初方戦ですか?午後は1枚も送っていませ ん。それにそのお名前の患者さんは党員に いらっしゃいませんよ。 私は樹機を置いて手元の処方線を見直し ます。 送った側は送っていないという 記載された患者様も存在しない。 胸の奥から説明のつかない恐怖が 競り上がってきました。 その日以降同じ処方線が日々届くように なります。 午後3時過ぎ ドアが開く席すり足 そして古い前速薬の初方戦 私は機械のように頂戴しカウンターへ置き ます。 ですが取りに来る人は現れません。 いつしか私は見えない誰かのルーティーン に組み込まれていました。 しかもこの一連の現象は私が1人で見番を している時だけ起きるんです。 限界でした。 その日も3時過ぎ、あの彼が来ます。 ドア、席、足音、ファックス、 まるで合図です。 私はいつも通り薬を用意し、カウンターの 前へ進んで入り口の何もない空間に声を かけました。 お薬できていますよ。 店内は水を打ったようなしさ。 やがて目の前の空気の辺りで乾いた咳が1 つ。 そしてすり足が近づいてきます。 私は薬が入った袋をカウンターの上に置き ました。 すると次の瞬間 袋がすっと数cm滑る。 見えない手が受け取ったとしか言えない 動き。 そして耳元でか細い老人の声がさきました 。 ありがとう。 すり足は遠ざかりウイン とドアが開閉。 カウンターから薬が入った袋は消えてい ました。 それ以降奇妙な出来事はぴたりと病みまし た。 ドアは勝手に開かないし、咳も聞こえない 。 あの処方戦も来なくなりました。 あの日私は初めて存在しない患者様へお薬 を手渡したのだと思います。 皆さんから聞いた階段が1冊のホラー漫画 になりました。 誰にでも起こり得うる実談の世界をお 楽しみください。 そしてあなたの階談が本や朗読動画になる かもしれないイベントを全国各地で開催中 。 10人以下で階談を語り合う楽しい会で 参加費は無料です。参加者には特性キー ホルダーと3入り名刺をプレゼントしてい ます。11月は静岡県の静岡駅周辺でやり ます。概要欄の応募ホームから持ち込んで ください。 [音楽] はい、ということでどうも皆さん こんばんは。ごま団子です。え、今回は 怪談話を5つ読ませていただきました。 うん。怒涛の5つのお話でしたね。ノン ストップ5つの話。うん。 え、まず最初スクロールというお話でした けども。うん。いやあね、怖かったという か、ま、なんというか、まあ怖いですね。 うん。 ま、よく心霊写真とかでなんかその 時が経つと共にどんどんその写真が変化し ていくみたいな、ま、なんかそういうのを 見たことがありますけどもね。うん。今回 も、ま、そういう写真だったのかなみたい なね。ただでもその変化していく心霊写真 とかってさ、今まで見てきたやつっていう のは、ま、元々その写真の中に幽霊が、ま 、映り込んでる、入り込んでるっていう 写真で、だから変化するんだっていう話 でしたけども、今回は元々はその心霊写真 でも何でもない家族写真ですもんね。それ にこう無理やり入ってくるみたいな。うん 。この描写はすごいね、怖いなって思い ましたね。うん。まあ、でもそれほど やっぱ恨んでいたっていうことでね。うん 。なんかその一方的にね、あの、ま、 例えばお父さんの方がさ、あの、自分は 結婚してなくてねみたいなで、だから全然 お付き合いできるんですよとか、そういう のだったらまだうん。で、それでそれを 信じた女性が結婚していない女性がね、あ 、分かりました。じゃあ是非付き合い ましょうみたいなね。そういうのだったら 分かるけど、ま、今回はそのダブルで不倫 していたっていうことでうーん 、ま、あんまりね、その亡くなった人を あんま悪く言いたくないですが、Sさん 自身もちょっとね、もう結婚していたんだ から、 それで恨んでくるってなんだろうなみたい な。1番かわいそうなのはやっぱりうーん 、ま、そのパートナーの人ですよね。 お父さんが一方的にその別れを切り出して みたいな感じだったっていうことが書かれ てて、そこでまあ恨み始めたっていう描写 がありましたけど、ま、そもそもでも結婚 してんでしょうっていう。うん。ね。S さんも結婚してるやんっていう。うん。 どっちもどっちじゃないのかなって思った けどな。 まあ、何々とまれ不倫とかは、ま、良く ないんじゃないかなって思いました。 ま、あとこっくりさんのね、話ありました ね。あれも怖いなって思いましたね。うん 。なんかそのBさんが平然と落とし入れる ためにそれをやったっていうのも怖いし、 ま、落とし入れるっていうか、あの、なん つうんすか、脅かすみたいな。うん。 で、ま、実際にコックさんは普通に降りて きていたのかもしんないですよね。うん。 で、なんかさ、あれってそのコックさん やってる最中に、あの、そのコインから手 を離しちゃいけないって言いますよね。で 、Aさんが途中で手離しちゃっていたので 、ま、それもなんか関係あんのかなみたい なね、思いましたね。 皆さんはコクリさんやったことあります? ま、僕は1度もないんすよ。本当になんか こういうさ、活動してたらさ、なんかやっ てそうじゃん。こっくりさんとか。うん。 やってないんすよね。怖いから。うん。 基本やっぱり怖がりなんでね、自分ね。 うん。怖いことが起こるの嫌だから。うん 。ま、あと亡くなったおばあちゃんに すごい止められたからっていうのもあり ますけども、 ま、もしなんかコックさんとかやって これこれこういうことが起きましたとか うん。そういう体験である人は是非 コメント欄とかで教えてください。 まあそんな感じですかね。 いやあ、朗読めっちゃしたな、今日な。 うん。 いや、ま、そんなわけで、え、今回の、え 、どのお話も本当に興味深く読ませて いただきました。読ませていただき ありがとうございました。さあ、そして、 え、この動画の概要欄には、え、今度の 11月、え、静岡でごま団子100物語と いうみんなでワイワイ階段を話す会、え、 を全国でやらせていただいてるんですけど も、それを、え、静岡でね、11月やらせ ていただきます。はい。え、参加しようか なと思ってて、え、どうしようかなって 迷ってる人は、え、是非ぜひ、え、1回ね 、参加してみてください。はい。すごい アットホームな会談会ですみたいな。なん かアットホームな職場ですとかってさ、 結構ね、あの、そういう職場じゃない可能 性が高いみたいなさ、話聞いたことある けど、ま、本当にアートホームなね、え、 回なので、え、是非ぜひ。はい。あとは インスタとかTikTokもやってます。 はい。URL貼ってますのでチェックして みてください。はい。ではまた次のお話で お会いいたしましょう。 こま団子でした。おやすみなさい。 [音楽] うん。
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★お話募集フォーム
https://forms.gle/MA459p6xHJrveiQm7
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◾️おしながき
0:10 スクロール
10:03 ニジュウゴ
20:44 同居人
30:03 染み
47:07 処方箋
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#こっくりさん
#事故物件
#怖い話
10件のコメント
ごまだんごさん、こんばんは\(^▽^)/!
連続更新ありがとうございます。ぺこり( . .)"
早速、視聴させて頂きます。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.
ごまだんごさんの声を聞いていると、心地よく安心感あります。つい、寝落ちZz。_:(ꈍ﹃ꈍ」 ∠):_してしまいます。
今日は、寝落ちせずに視聴出来そうです。
楽しみです。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.。oOo。.:♥:.
自分の近くのクリニックも昔ながらで、クリニックが直接薬も調剤してくれるので便利です。
やっぱり写真、変わりますよね…
私も気のせいかと思ってましたけど
この方も同じ経験してるんですね。
うちの写真はスクロールはしないですが 私が楽しい時は写真も凄く幸せそうに見えるし、怒ってると写真の顔も強張っているし、悲しいと悲しそうな顔をしています…
なんなんでしょうね…この現象。
ごまだんごさん編集お疲れ様です
今日もありがとうございます😊
またお願いします🙇♀️m(_ _)m
ごまだんごさんおはようございます🌞昨夜の動画アップお疲れ様でした😸
おはごまです🤡
朝のお供にしましたෆ╹ .̮ ╹ෆ
いってきま^______^す👋
ビデオテープOP復活してる!!
個人的に結構すきです!
昨夜寝る前に聴いていて、スクロール…?それはスライドじゃない?スクロール?と考えながら寝てしまったw(調べたらスクロールで合ってました!勉強になりました☺️)
もう一回聴きます(˙▿˙)
この少し涼しくなった時期に聴くごまさんの怖い話ほんまに最高です!これからも楽しみにしています😊
うおー😆オープニングのビデオテープ入れる映像懐かしい〜好きです〜😊ありがとうございます😆