【怖い話】2025年5月 ゾッとした話ランキング【怪談/朗読つめあわせ】

1人暮らし 大学進学を木に初めて1人暮らしを始めた 。 地区30年のアパートの一室。 家賃の安さで選んだけどいざ住んでみると あちこちが古びていてなんだか薄ぐらい。 特に気になったのは玄関の廊下に面した何 の変哲もない小さな収納棚だった。 ある夜部屋で勉強していると廊下から ごくかカスかなカリカリ という音が聞こえてきた。 最初はネズミかと思ったけど、音が規則的 でまるで何かを書いてるかのようだった。 耳を済ますとどうやらあの収納棚の辺り から聞こえてくる。 ゾっとした。 ネズミにしてはあまりにも生々しい音だ。 まさか誰かが中にいるのか。 そんなバカな。 私は布団に車まってやり過ごした。 翌日、 恐ろ恐る棚を開けてみたが、中はガ乱で何 もいなかった。 気のせいかと思ったけれど、その夜もまた あのカリカリカリ という音が聞こえてきた。 さらにそれに混じってごくカすかな。 という声が聞こえるようになった。誰かが必死にしかし何かを訴えてるかのようだった。 ある深夜 いつものようにカリカリカリカリ あそ という音が聞こえてきた。 恐怖に耐えかねて私はいを決し棚に近づい た。 耳を済ますと声がさらに鮮明になる。 出して。 その声は女の声だった。 震えながら棚の扉に手をかけた。 その時棚の扉のちょうど私の顔の高さ くらいの場所にシミがあることに気づいた 。 最初はただの汚れかと思ったが、よく見る とそれは血のような乾いた不気味なシミ だった。 少し吹いてみたが落ちない。 そしてその趣味の中心からまるで行き体の よう白いものが出てくるのが見えた。 それは青白く痩せた人間の顔だった。 その顔はシミの中からゆっくりと 浮かび上がってくるかのよう。しかし ま瞬ばき1つしない目は私をじっと見つめ ているようだった。 その表情は悲しむような怒るような何とも 言えない表情に見えた。 そしてその顔はまるで私に触れようとする かのようゆっくりとシミの中から出てきた のだ。 私は悲鳴をあげそうになったが声が出 なかった。 全身が凍りついてその場に立ち尽くす。 なぜか逃げ出すことができなかった。 翌日 夜が開けても私はその部屋にい続けた。 もう何も考えていなかった。 怖くないわけではない。 でもあの顔の存在は私の日常に奇妙な新食 を続けていた。 夜中に聞こえる音、さく声。として田から 滲み出てくる顔。 それら全てが私にとってもう無視できない 存在になっていったのだ。 夜中に太めを覚ますと部屋の隅の方から あの顔が私を見つめてるんじゃないかと常 に怯えている。 しかし同時にその顔が次にどんな表情を 見せるのか、何を語りかけてくるのかと いう荒がいがい好奇心が私をこの部屋に 縛りのだ。 皆さんから聞いた階談が1冊のホラー漫画 になりました。 誰にでも起こり得うる実談の世界をお 楽しみください。 そしてあなたの階談が本や朗読動画になる かもしれないイベントを全国各地で開催中 。 10人以下で階段を語り合う楽しい会で 参加費は無料です。参加者には特性キー ホルダーと3入り名をプレゼントしてい ます。7月の会場は宮城県仙台、そして8 月は東京新宿でやります。概要欄の応募 ホームから申し込んでください。 濡れたて。 俺には思い出したくもない夏の記憶がある 。 小学生の頃夏休みになると俺たち悪き仲間 は毎日のように近所の川へと遊びに行って いた。 流れは比較的穏やかで朝瀬も多いい。 ただ1箇所川の中ほどに鎮座する大きな岩 の周りだけは流れが複雑で川底も急に深く なっているため大人たちから絶対に近づく なときつく言われていた場所だった。 あの日も俺たちはいつものように川で遊ん でいた。 最初はあ瀬で水をかけ合ったり魚を 追いかけたりしていたんだが悪ふざけが 過ぎて仲間の1人の志しがあの岩まで競争 しようぜ と言い出したのだ。 俺たちは危ないからやめた方がいいよと 止めたんだが、1番泳ぎに自信があったは 忠告を聞かずに大岩へ向かって泳ぎ始めて しまった。 そして悲劇は起きた。 岩の近くまで泳ぎついた志が突然苦しそう な声をあげ、水中に引きずり込まれるよう に姿が見えなくなったのだ。 俺たちはただ岸からなす術もなくその光景 を見てることしかできなかった。 す、 裕介。 た志が最後に俺の名前を呼んだような気が した。 大人たちが何日も捜索したが、たしは結局 見つからなかった。 遺体すら上がらなかった。 事故の後、俺と家族は引っ越し、俺自身も あの記憶に蓋をするようにして生きてきた 。 それから20年以上が経った今年の夏。 仕事の都合で俺は偶然にも子供の頃に住ん でいた町の近くを訪れることになった。 打ち合わせが終わって少し時間ができたの で懐かしさ半分。そしてどこかで区切りを つけたいという気持ち半分で俺はあの川へ 足を向けていた。 安倍の風景は驚くほど昔と変わってい なかった。 夏の強い日差し、草の匂い、セミの声。 そして川の中ほどにはあの大きな岩が昔と 同じようにどっしりと鎮座している。 しかし、昔は子供たちの声で賑やかだった はずの河は今は人の気配がなく妙に静まり 返っていた。 川の水も流れはあるはずなのになぜか黒く 淀んで見え、川の底からはじっとりとした 視線を感じるような気がした。 俺はた志が消えたあの大岩の近くまで 恐ろ恐る近づいてみた。 岩の表面は水面に近い部分がコケムして いる。 そしてそのコケの上に俺は奇妙なものを 見つけた。 昔はなかったはずの小さな子供の手型の ような跡がいくつもいくつも濡れたように くっきりとついているのだ。 まるで水の中から誰かが何度もこの岩に手 を伸ばしてるかのように 背筋がゾっとしてその場を立ち去ろうとし たその時 ちょん ちょんぽ すぐ近くの川の中から誰かが水遊びをし てるような音が聞こえた。 しかし周りには誰もいない。 音は大岩の影から聞こえてくるようだ。 そして風に乗ってか細い声が聞こえた気が した。 助けて。 たしの声。 いや、違う。もっと幼い知らない子供の声 のようだ。 水面を凝視する 太陽の光が反射して眩しい だが目を細めて水の底を見るとゆらゆらと 揺れる黒い人影のようなものが見えた。 それは1つではない。いくつもの影が川の 底でうめいてるように見える。 その瞬間俺の足首にヒやりとした感触が 走った。 見ると何もないのだが、確かに冷たく濡れ た手のようなものに足首を強く掴まれて いる。 そしてそのまま川の中へと引きずり込まれ そうな強烈な感覚に襲われたのだ。 うわ、 俺は悲鳴をあげ後った。 冷たい感触と川の底へと引きずり込もうと する力はあまりにリアルだった。 として耳元ではっきりと聞こえた。 裕介。 たしの声だった。 俺は恐怖に駆られ体から逃げ出した。 2度と振り返らず車まで走ってエンジンを かけると狂ったようにアクセルを踏んだ。 もう2度とこの場所に来ることはない だろう。 数日後、 日常に戻った俺はインターネットで地元の ニュースを見ていると、ある小さな生地に 目が止まった。 まるまる側で水難事故。小学生男事が行方 不明。 があったのは俺があの河を訪れた翌日の ことだった。 全身の血の毛が低くのを感じる 自己現場はやはりあの大岩の近くだった。 あの場所は今も人を呼んでいるのだ。 たしだけではなく他の誰かも。 そして事故は繰り返されている。 俺はあの日たまたま助かっただけなのかも しれない。あるいはあの手型の主たちに まだ早いと見逃されただけなのかもしれ ない。 次にあのカ部を訪れるのは一体誰なん だろうか。 そして俺自身もいつかまたあの川に呼ば れる日が来るんではないか。 あの時耳元ではっきりと聞こえたの声は 助けを求める声だったのか。それも 言いようない恐怖が冷たい汗となって俺の 背中を伝った。 巾着袋。 これは私が高校生の頃に体験した忘れられ ない出来事だ。 私たちのクラスにリエという大なしくて 目立たない女の子がいた。 彼女はいつも俯きがちでクラスの中でも 孤立していた。 そんな理由をクラスの中心にいるグループ が標的にした。 リーダー核は華やかでカリスマ性のある ミ期だった。 最初は影口から始まった。 次に教科書隠しや無視。 いじめは日に日にエスカレートし、リエは 見るみるうちにれていった。 私はその光景を見るのが辛くて目を背ける ばかりだった。 担人の先生も見てみぬふり誰も助けようと はしなかった。 私も怖くて何も言えなかった。 ただ心の中で誰かこの状況をな何とかして くれと願うばかりだった。 家がかわいそうで胸が染みつけられる思い だった。 そんなある日エが学校に来なくなった。 最初は風だと聞かされたが1週間、2週間 と欠席が続いた。 Aの母親が何度か学校に電話をしてきた そうだが、具体的な病情は不明のまま。 そしてある日を境えにリエの母親からの 連絡も途えてしまった。 クラスにはリエが学校をやめたらしいと いう噂が流れ始めていた。 リエの机はただの空席となってその上に 埃りが詰まっていく。 その席を見るたび言いよのない罪悪感と リエの申し訳なさに押しつされそうになっ た。 そしてリエについて1つの恐ろしい噂が 広まり始めた。 家は学校やめたのではなく、ある日突然 自宅から消えたというのだ。 家族が探したが見つからず警察にも届け出 たらしいが、手がかりは一切ない。 まるで最初から存在しなかったかのよう、 リエという少女はこの世から忽然と姿を 消してしまったと。その噂は私たち生徒の 間で妙な現実身を帯びて支やかれた。 リエが去ってから1ヶ月ほど経った頃、 クラスの中で奇妙なことが起こり始めた。 まずいじめの中心にいたミキの手のに原因 不明の失進ができた。 最初はただの肌荒れだと言っていたが、 それは見るみるうちに広がり、まるで無数 の細い糸が皮膚の下でうめいてるかのよう に見えた。 病院に行っても原因は分からず、かみは ひどくなる一方だという。 ミキは次第に徐々不安定になって授業中も 落ち着きなく体をかき虫になった。 次にミキの鳥巻きだった優香の身に異変が 起こった。 私夜になるとさ、うなされてるみたいなん だよね。埋めき声と叫び声が聞こえるって 家族が心配してるんだ。 そんな話を彼女が教室で話していた。 そして夢の中で常に誰かに髪を1本ずつ ゆっくりと引き抜かれる という感覚に襲われるというのだ。 実際に有の髪は毎日驚くほど抜け落ちて いき、見るみるうちに薄くなっていった。 クラス中にざめきが広がった。 私たちは皆う肝付いていた。 これはリエの呪いなんじゃないかと。 の大しかった理由がさぎに私たち全員特に ミきたちに恐ろしい呪いをかけたのでは ないかと。 私自身もディエを助けられなかった 後ろめたさから次は自分の番じゃないかと 怯え始めた。 そんな状況の中、リエが使っていた ロッカーの隅にひっそりと残されてるもの が見つかった。 それは手のひに乗るほどの小さな巾着袋 だった。 くんだ抹っ茶色の布いで所々すり切れて いる。 紐は何度も結び直したんだろう。く複雑な 結び目がいくつかあった。 見た目にはごく普通の手作りのような 巾着袋だったが、妙に重いようなひんやり とした不快な気配がした。 石でも入ってるかのようだ。 それを見つけた人は好奇心王勢なタイプで 中に何が入ってるんだろうとその固く結ば れた紐を解こうとした。 何度か指が滑ってやっとのことで紐が緩ん だ時 中から古びた薄く黄ばんだ小さなわしの塊 がコロんと転がり出てきた。 そのわかを丁寧に、しかし不器用に 折りたんだものだった。 折り目は深くまるで何度も開閉された痕跡 のようだった。 その人がそれを慎重に広げると紙には見る からに拙い子供のような下手な文字が黒い 字で殴りかきされていた。 笑う。笑う笑う。 ひらがで同じ言葉が3度繰り返されている 。 呪文のようだった。 次の行には苦藤もなく言葉が続いていた。 思い出して、 あの怖い顔、あの怖い声 ずっと その文字の羅列を見た瞬間、私たちは皆 凍り着いた。 それはいじめを受けていた理由がその過中 で心の中で呪いを込めて私たちを見つめ 笑っていたのではないかと考えさせられる 内容だった。 リエの恨みと私たちへの像がそのたった 数行の文字から冷たい意思となって 立ちのってくるかのようだった。 そのわしはまるでリエの魂が封じ込められ た事物のようにも思えた。 ディエの呪いは私にも迫ってきた。 私の異変は聴覚だった。 夜1人で部屋にいると耳の奥でカすかな。 という声が聞こえるようになったのだ。 最初は気のせいかと思ったが、それは毎晩 のように続く。 その声はリエの声のようでもあり、しかし 同時にいじめていた子たちの笑うような声 のようでもあった。 そしてその声に混じってカスカな。しかし 鮮明な という笑い声が聞こえるようになった。 それは1人で笑ってるのではない。 複数人の人間が私を囲んでひそひそと何か を話し、そして という悪意に満ちた笑いを漏らしてるかの ようだった。 私が電気をつけてもその声は止まない。 耳を塞いでもそれは頭の中に直接響いて くる。 攻めるような、しかしどこか楽しんでる ような不気味な声。 ある夜その という声があまりに大きく鮮明になった時 、私は恐怖に耐えかねてスマホで友人たち にメッセージを送ろうとした。 その時スマホの画面にぼんやりと顔が 浮かび上がった。 それはリエの顔だった。 血の毛のない恨んでるような顔。 しかしその口元はわずかにしかしはっきり と笑っていた。 あの笑う笑う笑う という言葉を対現するような歪んだ。 しかしどこか満足げな笑味だった。 そしてその顔全体からあの という笑い声が直に聞こえてくるかのよう だった。 私は悲鳴をあげてスマホを床に叩きつけた 。 あの夜以来、リエの呪いは今も私の日常に 影を落としている。 ミキは結局失身学科して学校をやめた。 優香も神がほとんどなくなって精神的に不 安定になって転校していった。 の呪いがいじめの中心にいた者たちから 確実に私たちクラス全体に広まってるかの ように感じた。 そしてリエの失踪について決定的な情報が 入ってきたのはそれから数年後のことだっ た。 高校を卒業し、それぞれの道を歩み始めた 頃、共通の友人から信じられない話を聞い たのだ。 リエはあの学校をやめてすぐ遠くの親戚の 家に預けられていたらしい。 そこで引きこもりのような生活を送って ほとんど食事も取らず衰弱していったと いう。 そしてある日、リエの親戚がリエの部屋の 塔を開けるとそこにリエアの姿はなかった 。 ただ部屋の真ん中にリエが使っていたで あろう古い巾着袋がポツンと置かれていた そうだ。 警察の捜索は行われたが、リエの行方は 全くつめなかった。 ただ部屋の壁には子供が描いたような拙い 持ちで笑うという言葉がいくつも書き殴ら れていたという。 そしてリエがいなくなってから数日後、 その部屋の窓ガラスが内側から誰かが全身 でぶつかったかのよう大きくひび割れてい たらしい。 家自身がその体から抜け出して呪いとなっ てどこかへ去ってしまったかのように。 今でも夜中に1人でいるとどこからか という声が聞こえてくることがある。 その声は私を苦しめたリエアの呪いであり 、同時にあの時何もできなかった自分自身 といじめという人間の怖さを永遠に 思い出させるのだ。 あのリエの呪いは彼女にしたこと。そして 何もできなかった私たち自身の心の闇を 決して忘れさせない。 リエはこの世から消えることで私たちに 永遠の呪いをかけたのかなと今でもそう 思っている。 新聞 私は昔夜勤のアルバイトで新聞販売店で 働いていた。 主な仕事は早朝に配達される新聞を束ね たり仕訳したりすること。 深夜の販売店は新と静まり返っていて、時 より古いラジオから流れる深夜放送の音が 小さく聞こえるくらい。 その夜も午前2時を過ぎた頃、私は 積み上げられた新聞の束を黙々と仕分けて いた。 インクの匂いが強く漂う中、ふと1番上に 置かれた新聞の指面が目に止まった。 それは翌日の長官で一面の大きな写真が 特に印象的だった。 地方の小さな公園で起こったとる行方不明 事件の記事だ。 写真は捜作隊が林の中を捜索している様子 を移していた。 しかしその写真の隅に小さく不自然なもの が映ってるように見えたのだ。 それは木の影に隠れるように佇む子供の 後ろ姿だった。 捜査体の動きに合わせるかのようにほんの わずかにその子が首をかしげてるように 見えた。 私は思わず目を凝らす。 印刷のずれか目の錯覚か。 だが確かにその写真の中の子供が今私の方 を向こうとしている。そんな錯覚に囚われ た。 ぞと背筋に冷たいものが走った。 この写真はまさか行け不明になったその子 の写真なのだろうか。 あるいはただの偶然なんだろうか。 私はその新聞を手に取ってマじまじと 見つめた。 しかし何度見ても子供は動いていない。 やはり気のせいだったのか。そう自分に 聞かせた。 その新聞を脇に置き、別の束に取りかかっ た。 数分後、再びあの新聞が気になって目を 向ける。 すると先ほどの子供が映った写真、今度は 子供がはっきりとこちらを向いているでは ないか。 その顔はまだ小さく不明だったが、その目 が写真なのに私をじっと見つめてるように 感じられた。 はあ。 思わず声が出てしまった。 まさか新聞の写真が動くなんて見違いだ。 疲れてるんだ。 私は新聞を拾い上げ、顔を近づけて凝視し た。 確かに子供はこちらを向いている。 そしてその顔はほんのわずかに笑ってる ように見えた。 子供特有の無邪気な笑。 しかしこの状況を考えるとこれほどまで 不気味なものはない。 私は動けなくなってしまった。 手に持った新聞がまるで生き物のように 感じられる。 その時だった。 私の耳にかかな。しかしはっきりと子供の 笑い声が聞こえてきたのだ。 それは新聞から聞こえるのか、それとも 販売の隅から聞こえるのか判別ができない 。 ただその笑い声は私を欺うかのよう、 楽しんでるかのように響いた。 恐怖で手が震え、新聞を床に落として しまった。 新聞は床に広がる蛍光等の光の中に 横たわっている。 そこに映る子供の写真は先ほどと同じく私 を向いて笑ってるように見えた。 私はその新聞から目を離せずゆっくりと 後ずさった。 するとその新聞の上をまるで誰かが歩いた かのよう不自然なシが写真の上を横切った のだ。 声が出なかった。 私の見たものは現実だった。 そんなことがあったけど、私はその新聞 販売店で何年もその後働き続けた。 だが、今はもう別の仕事をしている。 結局あれが何だったのか今ではもう分から ない。 黒組の運動会。 その日は息子の健太が通う小学校の運動会 だった。 朝早くから場所取りをし、ビデオカメラを 三脚にセットして、現の活躍を今か今かと 待ち構えていた。 応援合線の賑やかな音楽と子供たちの元気 な感が皇帝一杯に響き渡っている。 これぞ運動会という活気に満ちた眩しい くらいの雰囲気だった。 午前中の東京層でケン太見事に一等を取っ た。 私はビデオカメラのファインダー越しに 必死に走るケ太の姿をながら思わず目頭を 熱くしてしまった。 午前中最後の種目は前行生徒が参加する 運動会の花大玉転がしだ。 赤、白、青組の3チームがそれぞれ巨大な ビニール製の大玉を力合わせて懸命に 転がしていく。 げ太、頑張れ。赤組行け。 私はファインダーを覗きながら赤組の列に いるケ太に1000円を送った。 み、一斉にスタートのあと共に駆け出し、 土埃りを巻き上げながら色鮮やかな大玉が 皇帝を往復していく。 私たちの応援する赤組がわずかにリードし ているようだ。 その時ファインダー越しに捉えた皇帝の橋 の方に私はどうしても目を離せない奇妙な 光景に気づいた。 赤、白、青組の3つの玉とは別にもう1つ 1 黒っぽい大玉が皇帝の隅、他の組と並走 するようゆっくりと転がっていたのだ。 そしてその黒い玉を懸命に追いかけ転がし ているのは他の組の子供たちとは明らかに 異なる一段だった。 彼らは皆黒い八巻きを閉めている。 来ている体操服はなんだか色汗でくんだ昔 風の体操に見えた。 そして何よりも異様だったのは彼らの顔 だった。 誰1人として表情がなく無言でどこか ぎこちない機械のような動きでただ黙々と 黒い玉を転がしているのだ。 あれ黒組なんてあったかしら? 私は手元のプログラムを慌て確認した。 しかし、やはり赤、白、青組による3色 対抗としか書かれていない。 あの黒い八巻の一段はどう見てもこの運動 会の参加者ではない ねえ。すみません。ちょっとお尋ねしたい んですけど。 隣で熱心に応援していたケ太と同じクラス の保護者の方にそう声で話しかけてみた。 え?あ、はい。何でしょう? あの、あの黒いって何かしら?私初めて見 たんですけど。 私の言葉にその保護者の方は軽減な顔した 。 黒い。赤と白と青だけでしょう。何か 見違いじゃないですか? 周囲の他の保護者たちや先生たちの様子を 伺ってみたが、誰1人としてあの黒い組の 存在に気づいてるそぶりはない。 み目の前で行われている3色の大玉頃に 夢中だ。 どうやらあの黒い八巻の一段が見えてるの は私だけだらしい。 背筋がゾっとした。 もう1度ビデオカメラのファインダーを 覗く。 そこには確かに赤、白、青の3組の大玉に 並んで黒いの子供たちがくんだ色の大玉を 転がしてる姿が写っていた。 しかしその姿は他の組の子供たちに比べて どこか輪郭がぼんやりとしていてまるで 半透明のようだ。 時より古いテレビのチャンネルを切り替え た時のよう映像にノイズが走って彼らの姿 がチラチラと乱れていく。 狂器は赤組が金差で1位となって皇帝に 大きな完成と拍手が響き渡った。 選手たちが互いを漂、興奮が覚めない中、 私は再び黒組がいた方を振り返った。 しかしそこにはもう彼らの姿も転がしてい たはずの黒い玉も後方もなく消えていた。 競技の結果発表でも当然黒組のことは一切 触れられなかった。 昼休憩になって私はケ太と皇帝の隅でお 弁当を広げた。 さっきの黒組のことが気になって 仕方なかったがけ太に聞いても 黒組何それ赤組が勝ってるんでしょ と不思議そうな顔をするだけだった。 他の誰にも見えていなかったのだからもし かしたら今日の強い日差しと運動会の熱記 に当てられ私が見た幻だったのかもしれ ない。 そう思うことにした。 しかしその日の午後 PTAの被害室として解放されていた図書 室で私は偶然古び学校のアルバムを見つけ た。 埃りかぶった分厚いアルバム。 何気なくページをめくっていると、ある1 枚のセピア色の写真で私の手が止まった。 それは何十年も前に撮影されたらしい古い 運動会の写真だった。 背景には今とは違う木造の古い校舎が映っ ている。 そして写真の中央では子供たちが大玉 転がしをしている。 赤組、白組そして私があの時見たのと同じ 黒い八巻を占めた古めかしい体操服の一段 。 間違いない。 あの時皇帝で見たあの黒組の子供たちだ。 彼らは写真の中でやはり無表情でくんだ色 の黒っぽい大玉を転がしていた。 そして写真の隅には小さな手書きの キャプションが添えられている。 私はそれを名なぞるように読んだ。 昭和38年度周期大運動会行 車グラウンド大玉転がし かこ黒組優勝 そこまでは昔の運動会の記録写真としての ごく普通のキャプションだ。 しかしその下にさらに小さな文字で鉛筆か 何かでこう書き加えられていたのだ。 しかしその日の夕方原因不明の火災により 急行車 黒組の児童数及び応援の保護者数逃げ遅れ て犠牲となる。 未来香港運動会に黒組なし。 その文章を読んだ瞬間、全身の血の毛が 引いていくのを感じた。 手足の先が冷たくなってアルバムを落とし そうになった。 私があの時白中の運動会で見たのは幻では なかったのだ。 彼らは数十年の時を越え、今もこの皇帝で 自分たちの運動会を続けているのかもしれ ない。 自分たちの優勝した競技を毎年誰にも 気づかれず、誰にも応援されず、ただ黙々 とあの黒い大玉を転がし続けているの だろうか。 そしてあの時ビデオカメラのファインダー 越しに私が見たどこか輪郭がぼやけて ノイズが走る彼らの姿はもしかしたら やっと気づいてくれたという彼らからの私 に向けられたさやかな合図だったのかも しれない。 私はあの運動会で撮影したビデオを見返す ことはなかった。 もしあの映像を見返してしまったら、あの 少し不明でノイズが走るように映っていた 黒組の子供たちの姿が今度ははっきりと こちらに顔を向け何かを訴えかけてくるの ではないか。 あるいは自分たちの存在に気づいてくれた 私に無表情なままゆっくりと手を振って くるのではないか。 そんな想像をするだけで恐怖で心臓が 張りけそうになるからだ。 骨董品 私は趣味で古いものを集めるのが好きで、 特に週末はコト市やガラクタを巡るのが 習慣になっていた。 掘り出し物を見つけるのが楽しいのだ。 ある時、地元の小さなガラクタで埃まみれ のダンボール箱の中に妙に引かれる小さな 木箱を見つけた。 手のひに乗るくらいの大きさで黒ずんだ 木材には何かの模様のような、あるいは 文字のような不気味な掘り込みがびっしり と施されていた。 なぜだか分からないが妙に気になる。 蓋は固くしまっていて開かない。 寝札はついておらず店番の路人に聞くと ああ、あれか。随分昔からここに置いて あるが誰も買わないんでなあ。持ってきな とただで譲ってくれた。 家に持ち帰って洗剤とブラシで埃りと汚れ を落とした。 掘り込みは予想以上に複雑で見る角度に よって何かの顔に見えたり絡み合った手足 に見えたりする。 よく見ると人のようなものが布をまとっ てるような そんな案が多いいように見えた。 蓋は何をしても開かなかったので無理に こじ開けるのはやめた。 そうしてそのまま部屋の隅に飾っておく ことにした。 その木箱を置いてから奇妙なフ運が続く ようになった。 最初は些細なことだ。 通勤途中で必ず信号に捕まったり、買った ばかりのコーヒーをこぼしたり、楽しみに していた予定が直前でキャンセルになっ たり。 まあでもそんなことは誰にでもあるだろう と気にはしなかった。 だが徐々にエスカレートしていった。 仕事で単純なミスを繰り返し、上司に怒ら れたり、 外出先で理由もなく人に強く当たられたり 、夜中に無関係な嫌がらの電話がかかって きたり、 そして何よりも体がだるく常に検帯感が 抜けなくなった。 まるで私の周囲だけ負のオーラに包まれた かのようだった。 そしてそれだけでは済まなくなった。 部屋にいる時、特に夜妙な音が聞こえる ようになったのだ。 それは何かが地面をはうような という音だったり、壁の向こうから 聞こえるかのようなこ という小さなノック音だったり 耳を済ますと止まって気のせいかと思うん だがすぐにまた別の場所から聞こえてくる 。 1番怖かったのはある夜寝ようと思って 電気を消し、静かになった部屋でうトうト していた時のこと。 枕本の棚に置いていた木箱からかにから という音が聞こえてきた。 蓋が硬く閉まって開かないはずなのに中で 何かが動いてるような音だ。 ざっとして思わず息を止めた。 音は続く。 カラカラカラカラ。 まるで木箱の中で何か小さなものがうめい てるかのようだ。 恐怖で体が硬直し動けない。 その時音と共に部屋の隅にうっすらと白い 何かが浮かび上がったような気がした。 それは最初ぼんやりとした塊のように見え たが、次の瞬間には人の形をなしていた。 白い透き通るような女の幽霊だった。 その姿はまるで古い写真から抜け出してき たかのようだった。 特に印象的だったのはそのまとっている 着物だ。 それは日本の伝統的な衣装白のように見え た。 真っ白な布が体を包み、頭には角しのよう なものをつけてるようにも見える。 幽霊は床から少し浮いてるように見えた。 そしてゆっくりと私の寝ているベッドの方 へと向かってくるのだ。 心臓が張り裂けそうだった。 逃げなければ助けを呼ばなければ そう思うのに恐怖で声が出ない。 体も全く動かせない。 幽霊はそのままじわりじわりと近づいて くる。 部屋の暗闇みの中、その白い姿だけが ぼんやりとしかし確実にこちらへ迫って くる。 そしてベッドのすぐ脇まで来た時、幽霊は 動きを止めた。 私の真横にふわりと浮かんだまま静止して いる。 角のようなものと顔を覆う白い布の隙間 から強い視線を感じた。 冷たい像のような、あるいは深い悲しみの ようなA体の知れない視線だ。 顔そのものはまだはっきりと見えない。 だが隠されたその奥から強烈な負の感情が 放たれてるのを感じた。 そしてその視線を感じながら私は気づいて しまった。 その白ムの袖の先が不自然に長いことに 白い布の奥にあるはずの腕や指がまるで骨 のように細く、そして着物の袖から覗く 手先は人間のものにしては異様に長く歪ん でるように見えたのだ。 その長い手が白い袖の中からゆっくりと私 の顔のすぐ脇枕の上に伸ばされてくるのが 見えた。 まるで花嫁が何かを掴もうとするかのよう に 逃げなければ その一心で私は全身の力を振り絞り幽霊 から反対側へと転がり落ちた。 ベッドから転げ落ちた瞬間、ピシと部屋の どこかで何かが割れるような音がした。 それと同時に私の視界から幽霊の姿が消え 、あの冷たい視線も消えた。 いをしながら私は起き上がって部屋を 見回した が、そこには何もいない。 ただ枕元の棚を見るとあの木箱の蓋が開い ていた。 硬く閉まっていたはずの蓋が少しだけずれ て中にかかな隙間ができている。 として木箱からあのカビ臭いような土の ような匂いが強く漂ってきていた。 そして蓋の隙間から細く長い髪の毛のよう なものが1本だけはみ出してるのが見えた 気がした。 あの夜以来私はあの木箱に触れることすら できなくなった。 部屋の隅に置いたままだが、見るたびに あの白く姿の幽霊、そしてあの異様に長い 手を思い出して全身が震えてくる。 ふも奇妙な音も完全には消えなかった。 以前よりは頻度が減ったかもしれないが、 ふとした瞬間に事故に会いそうになったり 原因不明の体調不良に陥行ったりする。 夜中に目が覚めると部屋のどこかにあの 気配が戻ってきてるのを感じることもある 。 この木箱は何だったのか。 の白く姿の幽霊は何だったのか。そして なぜ私にこんな呪いのようなフーンと恐怖 が振りかかるようになったのか。 木箱の掘り込みはあの花嫁の姿やその悲劇 を表していたのだろうか。 結局私はこの木箱をどうすることもできず にいる。 捨てるのも怖いし誰かにあげるなんて論外 だ。 ただ私の部屋にあの呪いとあの白ムの花嫁 が今も縛りついてるような気がしてなら ないのだ。 そしていつまたあの長い指を持つ花嫁が あの冷たい視線と共に私の枕元に現れるの かと考えると夜安心して眠ることができ ない。 イを授ける。 俺は1人で古い神社や寺を回るのが趣味だ 。 ガイドブックに乗ってるような有名な場所 もいいが、どちらかと言うと山奥に ひっそりと佇む忘れ去られたような古い寺 に惹かれる。 先月も地図で見つけた山奥にある名前も 聞いたことのない小さな寺を尋ねてみた。 麓元の集落から舗装もされていない細い 山道を1時間ほど登った先にその寺はあっ た。 本道はかなり古びていて、手もあまり 行き届いていない様子。 訪れる人もほとんどいないんだろう。 警代は静まり帰っていた。 本に上がらせてもらうと中は薄暗く先行と 古い木の匂いが混じり合ったような独特な 空気が漂っていた。 本存らしき小さな仏像が中央に暗置されて いる。 そしてふと本道の橋に目をやるとそこには もう1体別の仏像が置かれてることに 気づいた。 それは1本の木から掘り出されたような 等身台に近い大きさのかなり古い時代の ものに見える仏像だった。 何の仏像なのか知識のない俺にはわかん ない。 表情は穏やかで自合に満ちてるようにも 見えるんだがどこか生々しいというか妙に リアルなのだ。 特にその目 黒曜石かなんかがはめ込まれてんのか 暗がりの中でも鈍く光りまるで生きてるか のようにこちらを見つめてる気がした。 そして何よりも手に目がいった。 腕の前で複雑な陰を結んでいるのか、 あるいは何かをそっと持ってるのか。 のはずなのに指の1本1本の関節や爪の形 までが妙に成功でぬくもりすら感じられる ような気がした。 俺はその異様な存在感にしばらくの間目を 奪われていた。 どれくらいそうしていただろうか。 ふと仏像の目が俺の視線に答えるよう わずかに動いたような気がした。 そして組まれた木彫りの手がピクリとか 春かに震えたように見えたのだ。 へえ。 驚いた後ずさる。気のせいだ。光の加減だ と自分に聞かせる。 ちょうどその時、奥からゆっくりとした 足取りで住職らしき人物が現れた。 俺は挨拶もそこそこにあの仏像について 尋ねてみた。 あの隅にいらっしゃる仏様はどういった仏 様なんでしょうか? 獣職は仏像を一周すると静かに首を横に 振った。 さあ、わしがこの寺に来た時にはもう あそこにいらっしゃった。詳しい由来も いつの時代のものかもわからんのです。 ただ仙台からはあの仏様の前ではあまり 長く立ち止まらぬ方がいい。目を合わさぬ 方がいいとはきつく言われておりますな。 含みのある言い方に俺は少し背筋が寒く なるのを感じた。 その日はそれ以上不帰りすることはなく寺 を後にした。 しかし帰り道もそして自宅に戻ってからも あの仏像の妙にリアルな目と手が頭から 離れなかった。 それから数日後、日常生活の中で奇妙な ことが起こり始めた。 何かに集中している時、あるいはぼんやり と窓の外を眺めている時、 ふと誰かにじと見つめられてるような強い 視線を感じるのだ。 あの寺で感じた仏像の視線によく似ている 。 もちろん周りを見回しても誰もいない。 としてもっと気味が悪いのは視界の炭を 時折り木彫りの手のようなものがすっと 横切る幻覚を見るようになったことだ。 一瞬のことだから確かめようもない。 だがあの仏像の妙にリアルな手の形が盲膜 に焼きついてるかのようだった。 さらに不可快なことに朝目が覚めると自分 の腕や肩に硬いもので強く押さえられた ような赤い跡がついてることがあった。 痛みはないがまるで誰かに寝ている間に 掴まれたかのような後だ。 その後の形がどこなくあの仏像の指の形に 似てるような気がしてゾっとした。 夢にもあの仏像が現れるようになった。 夢の中で俺はあの薄暗い本道にいて仏像と 向かい合っている。 仏像はゆっくりとしかし確実に動き出し そのリアルな目で俺をじっと見つめあの 木彫りの手を俺に向かって差し伸べてくる のだ。 だが何かが馬を言わさず伝わってくる。 それは叫び声のようだった。 俺はおかしくなりそうだった。 あの仏像は何なんだ?俺に何を求めている ? そして心のクソから荒がいがい衝動が 湧き上がってくるのを感じていた。 もう一度あそこへ行かなければならない。 あの仏像に会いに行かなければならない。 そう思い始めていた。 数日後、 俺は半ば無意識のうちに再びあの寺へと 向かっていた。 山道を登り古び本道の前に立つ。 前回と同じように本道は静まり返っていた 。 胃を消し、本道に足を踏み入れる。 罪にはあの仏像が静かに佇んでいた。 やはりその目は俺を見てるように感じる。 俺は吸い寄せられるよう仏像の前へと 進み出た。 そしてその目の前に立ち問いかけた。 衝動的に声が出ていた。 あなたは何者なんですか?これに何をさせ たいんですか? 答えはない。 ただ仏像の黒い目がじっと俺を見つめ返し てくるだけだ。 その時だった。 仏像の腕の前で組まれていた木彫りの手が ギリときしむような音を立ててゆっくりと 動き始めたのだ。 そしてその手が俺に向かってすっと 差し伸べられた。 俺は恐怖で動けなかった。 その手が俺を掴むのか、それとも何かを 渡そうとしてるのか。 差し伸べられた木の手もただただ見つめる ことしかできない。 するとどこからともなく声が頭の中に直接 響いてきた。 それは男の声とも女の声ともつかない 不思議な響きを持っていた。 我はただここから人の世のういを見守る もの。そして時折り縁ありしものにさやか なる因を授けるもの。 声が消えると同時に差し伸べられていた 仏像の手は元の位置へと静かに戻っていっ た。 俺は呆然とその場に立ち尽くしていた。 何が起こったのか全く理解できない。 ふと自分の右手の子に奇妙な感覚がある ことに気づいた。 見るとそこには木の年林のようなあるいは 古い地図のような複雑な模様のが薄茶色に 浮かび上がっていたのだ。 それはちょうどあの仏像の手の甲にあった 模様とよく似てるように見えた。 いつの間にか外は夕暮れに染まっていた。 俺は夢うつつのような状態で寺を後にした 。 それ以来俺の身にあの奇妙な現象が起こる ことはなくなった。 悪夢も見なかった。まるで嵐が過ぎ去った かのように平穏な日常が戻ってきていた。 ただ1つだけ変わったことがある。 手の甲に浮かんだあの奇妙な。それは 消えることなく俺の体の一部として残って しまった。 そして時折りこの朝がじ割りと熱を帯びて うくことがあるんだ。 そんな時俺の頭の中に俺の身近な人間の すぐ近くに迫っている不幸な光景が断片的 にしかし強烈に流れ込んでくるようになっ た。 それは明確な映像や声ではない。 だが、例えば親友の健二が数日後に交差点 で車に跳ねられる生々しい衝撃の感覚。 そしてその不幸がいつ、どこでどのように して起こるのか。 日付や場所、状況まで具体的に分かって しまうのだ。 最初にそれを感じ取った時、俺は反響欄に なってケ事に連絡をし、絶対にその日は 外出するな。特にあの交差点には近づくな と必死で説得した。 ケ二は俺の異常な見幕に戸惑いながらも 幸いその忠告を聞き入れてくれた。 として後日 まさに俺が感じ取った日時にその交差点で 大きな交通事故があったことをニュースで 知った。 もしケ事二がそこへ行っていたら ケ事が助かったことに俺は心の底から安し た。 俺の感じ取った未来は変えることができる のかもしれない。 そう希望を持ったんだ。 だがその希望はわずか数週間後に無惨に 打ち砕かれた。 ケ二が自宅アパートの階段から足を滑らせ て転落し、頭を強く打って亡くなったと いう知らせが入ったのだ。 ケ二は結局死ぬ運命からは逃れらんなかっ た。 での警告はただ死の形と時期を少しだけ 変えたに過ぎなかったのかもしれない。 いや、もしかしたらあの朝が見せるのは 決して変えることのできない確定した結末 だけなのかもしれない。 その次にがういた時、俺は遠方で暮らす 高例の祖母が自宅の風呂場で倒れるで あろう瞬間を感じ取ってしまった。 もう俺にできることは何もなかった。 ケ事の件で運命は変えられないこと悟って しまっていたからだ。 俺はただ祖母が1人冷たい浴室で意識を 失っていくであろう。その瞬間を。実質の ベッドの上で手の甲のākのとにやる タイムで感じ取ることしかできなかった。 胸が張り裂けるような無力感とどうしよう もない罪悪感に苛まれた。 の仏像は俺に何をしたのだろうか。 縁を結びイを授けるとはこういうことだっ たのか。 これから俺の周りで起こる悲劇をすぐそば で見せつけられ、その無力さに打ちのめさ れ続けるという終わりのない肛門、陰のだ 。 答えは分からない。ただ手の甲のを見る度 あの寺の静かでしかしそこ知れない存在感 を放っていた仏像の目を思い出す。 そして次にこのがうく時俺は一体誰の どんな避けられない死を知らされてしまう のだろうか。 話し合い。 私は異品整理の仕事をしています。 孤独しされた方や身りのない方の部屋を 片付けるのが主な業務です。 正直気分のいい仕事ではありません。 部屋には生活の痕跡だけではなく、時には 亡くなった方の無念や孤独といった思い 何かが残ってるような気がすることもある からです。 先月古い木造アパートの一出の異品整理を 依頼されました。 依頼主は当園の親戚だという40代の男性 で現場には立ち合わず鍵だけが送られてき ました。 聞けば住んでいたのは80を過ぎた男性で 誰にも見取られず亡くなってから1週間 ほど経って発見されたということでした。 いわゆる孤独士です。 現地のアパートにつき鍵を開けて部屋に 入ります。 途端にむっとするような埃りとカとそして カスかな廃が混じった独特の匂いが鼻を つきました。 部屋には生活用品が床一面に散卵していて 、足を踏むところもないほど、 1人暮らしの老人の部屋としては物が多 すぎるように感じました。 窓を開けて環境し、マスクと手袋をつけて 作業を開始します。 しかしどうにも部屋の空気が重い。 特に部屋の隅、 南の窓側に置かれた大きな古い姿身の周り だけひんやりとレキが漂ってる気がして 空気が異様に重く感じました。 菅見時代も立派な疑惑の装飾が施されてい ますが、埃りをかぶって共面も曇っていて 不気味な存在感を放っていました。 そうして作業を進めていると誰もいない はずなのに部屋の奥の方から傘とキずれの ような音がしたり はあ と誰かがため息をつくような音が聞こえ たりします。 最後に人の気配を感じて何度も振り返り ましたが、もちろん誰もいません。 この仕事をしていると時々こういうことは あります。 気のせいだと自分に聞かせながら黙々と 作業を続けました。 途中気になっていた姿身の誇りを持ってい た雑巾で拭き取ってみました。 表面が現れます。 そこに映った自分の姿を見て私は少し ぎょっとしました。 ひどく疲れた顔をしていたんです。 顔色も悪く目の下には深い雲ができてい ます。 いやでも待て。私は今日ちゃんと寝てきた はずです。こんなにひどい顔してるはずが ありません。 鏡の中の私はまるで別人のように正規を 失っています。 そして自分の城、鏡の中に移る部屋の風景 。 その部屋の隅の暗がりに一瞬黒い人影の ようなものがすっと横切っていったのが 見えました。 慌て振り返りますが、部屋には散らかった 火材道具があるだけ。 作業を再開し、お入れの中からダンボール 箱をいくつか引きずり出しました。 その中の1つに日記らしき古いノートが 数札入ってるのを見つけました。 仕事から個人のプライベートなものには 極力触れないようにしてるんですが、その ノートはなぜか妙に気になって思わず手に 取ってページをめくってしまいました。 貴帳面な、しかし少し震えたような文字で 日々の出来事が淡々と綴られていました。 食事のこと、天気のこと、テレビのこと。 そして次第に家族や友人が誰も尋ねてこ ないことへの寂しさ。世間から取り残され たような孤独感が滲み出してるような記述 が増えていきます。 最後の数ページはインクが滲んで文字も 乱れていました。 体が思うように動かん。このままここで 1人で死ぬのか。 寂しい誰か誰でもいい話がしたい。 この鏡だけだ。私を見てくれるのは 鏡の中の私はちゃんと笑っているのに はあ。鏡の中に行けたらずっと笑ってい られるのに。 日記を読み終えた私は言いよのない重い 気持ちになり、ふとあの姿見に目をやって 凍りつきました。 そこには痩せていて頬のこけた老人が映っ ていたんです。 白髪で深いシが刻まれた川。 そしてその目はうろでこちらを見てるよう でした。 そしてその口元だけがなぜか満足な笑を 浮かべていました。 の中からじっと私を見つめていて、一切 動かず声も発しません。 ただただそのうつな目と不気味な笑みだけ がこちらに向けられています。 私は短い悲鳴をあげ後りしました。 次の瞬間バレン という音がして姿見の共鳴が雲のス上に ひびれました。 そして飛び散る 我田鏡の破片の1つ1つに依前としてあの 笑ミを浮かべた老人の顔が映り込んでいて 無数の笑う老人の顔が私を見つめていたん です。 私は荷物もそのままに部屋を飛び出し、 アパートの階段を転がるようにかけりまし た。 そして震えながら依頼主に電話をし、事情 を話して作業の中段を伝えました。 偉大主は特に驚いた様子もなく。 そうですか。わかりました。あとはこちら で別の業者を探しますので と淡々とした口調で言いました。 まるでこうなることを良きしていたかの ように。 後日 どうしてもあの部屋と鏡のことが気になっ て私はあのアパートの管理会社にその子の 様子をそれとなく問い合わせてみました。 すると管理会社の担当者は電話口で少し声 を潜め非常に君の悪い話をし始めたんです 。 ああ、あそこの部屋ですか。ええ、片付け 自体は終わったんですがね。業者さんでは なくて例の当園のご親戚の男性が結局ご 自分でやられたんですよ。 へ、親戚の方が片付けたんですか?現場に は来ないと言っていましたが。 ああ、なんでだか分かりませんが、親戚の 男性がいらっしゃって部屋を片付け始めて ね。片付いた後に私が立ち合ったんです けど、その男性がなんだかおかしかったん です。 古い姿身だけどうしても持って帰えるん だってそうおっしゃっていまして。 で、実際に持って帰ったんですよ。 かなり傷んでいて鏡も割れていましたけど 、個人の1番大事にしていた風だからって あの姿見を持って帰った 無数の笑う老人の顔が映り込んだ鏡を。 それでね、 管理会社の方の声がさらに低くなる。 実はうちの会社の同僚がその親戚の男性の 家の近所に住んでるそうなんですがね。 どうも鏡を持って帰った日から様子が おかしくなったって周りで噂になってる そうなんです。 どうおかしいんですか? 何でも1日中ご自宅のカーテンを染み切っ て電気もつけずに薄暗らい部屋の中であの ひび割れた鏡を秋もせずに見つめてるって 噂が流れてるんです。 そうして時々鏡に向かって1人でそれは それは嬉しそうに楽しそうに話しかけて るって言うんですよ。 まるであの老人の日記に書いてあった話の ようだ。 近所の方が心配してどうかなさいました かって尋ねに行っても邪魔をしないでくれ 。今大事な方と話してるんだ。ってすごい 見幕で追い返すらしいんですよ。 極めはね、この前たまたまゴミ出しに出て きたその男性の顔近所の人が見たらしいん ですが、もう別人のように痩せて目は 落ちくぼんでるのに口元だけ妙に満足な君 の悪い笑をずっと浮かべていたって言うん ですよ。 いやはや君が悪いですよね。 話を聞きながら私の手は震えていました。 私はその様子を想像してしまって恐怖で 吐き家気が込み上げてきました。 あの部屋で孤独しした老人は話し相手を 見つけてしまったんでしょうか 黒いス 仕事を終え終電も逃した帰り道。 タクシー台も馬カにならないと思った俺は いつもならため行き混じりに家まで歩くん だがその夜は違った。 普段は通らない薄暗らい路地裏。 そこにぼっとした裸電球の明りと共に1台 のラーメン屋台が現れていたのだ。 こんな場所でこんな時間に 不思議に思ったが疲労と空腹には勝てず フラフラとのをくぐった。 いらっしゃい。 屋台の主人はしく茶の顔をした無口な老人 だった。 年気の入った屋台にはメニューの札が1枚 ラーメンとだけ書かれている。 ラーメン1杯。 俺が注文すると老人は黙って頷き、敵は よくラーメンを作り始めた。 しばらくして出されたラーメンは少し異様 だった。 スープがまるで牧中のように黒くなってい たのだ。 具は申し訳程度のチャーシュート面ネギ だけ 正直あまり食欲をそる見た目ではなかった 。 しかしレゲでスープを一口すすると俺は 驚いた。 うまい。 いや、うまいという言葉では足りない。 今まで味わったことのない深く複雑でそれ でいてどこか懐かしいような旨味が口の中 に広がっていく。 麺も何の変哲もない中細面のはずなのに その黒いスープと絶妙に絡み合って跡を 引いていく。 夢中で食べ、あっという間にスープまで 飲み干してしまった。 ご馳そさんいくら?500円でいいよ。 老人は相変わらず無表情で言った。安 すぎる。 ますます怪しいと思ったが、その味のト子 になった俺は霊を言って屋台を後にした。 それからだ、 俺はあの黒いスープのラーメンが忘れらん なくなった。 週に2度3度と残業の後や飲み会の帰り、 わざわざあの路地を探して屋台に立ち寄る ようになった。 はいつも同じ場所にあるとは限らず日に よって違う路ジ裏にまるで俺を待ってるか のように現れた。 主人はいつも無口で客も俺以外には ほとんどいない。 その静かな雰囲気も俺は気に入っていた。 だが屋台に通い詰めるうちに自分の体に 奇妙な変化が現れ始めた。 まず異常なほど寒がりになった。 マ夏びが続くような時期でも俺だけは常に 鳥肌が立ち、オフィスではカーディガンが 手放せない。 周りからはどうしたんだと心配されるか 自分でも原因が分からない。 そして肌の色が少しずつ青白くなってる ような気がするのだ。 鏡を見ると目の下の熊もひどくまるで正規 がない。 爪の色もどスく変色してきている。 味覚もおかしくなってきた。 あれほど好きだったはずの付の店の定食も コンビニの新商品もなんだか味がしない。 ただぼんやりとした味けない完食しかし ないのだ。 その代わりあの屋台の黒スープへの活望 だけはひましに強くなっていった。 あの味を思い出さない日はない。 あのラーメンを食べないと体が震え、気分 が悪くなってくる。 まるで中毒だ。 たまに屋台で他の客と一緒になることが あった。 彼らは皆俺と同じように異常に無口で正規 がなく、そして不健康なまでに青白い顔色 をしていた。 彼らはただ黙々と黒いスープのラーメンを すり、食べ終わるとまるで影のように音も なく立ち去っていく。 彼らもまた常連なのだろうか。 俺もいつかああ、なるのだろうか。 決定的な疑念を抱いたのはある雨の夜だっ た。 屋台に着くと老人が大きな鍋の中身を長い 棒でゆっくりとかきませていた。 黒いスープが湯気を建てている。 その時老人の手が滑ったのか鍋の中身の 一部がカウンターの上に飛び散った。 それはただの黒い液体ではなかった。 粘り気のあるスープの中に長い髪の毛の ような黒い繊維が何本も絡みついており、 そして砕けた骨のかけらのような白く 小さな粒がいくつも混じっているのが はっきりと見えてしまったのだ。 同人は慌てた様子ですぐに付近で カウンターを吹き取ったが、俺はその光景 を目に焼きつけてしまった。 あの深い旨味の正体はまさか 恐怖が全身を貫いた。 俺は代金をカウンターに叩きつけ、屋台 から逃げ出した。 もう2度とあの屋台には近づかない。 あのラーメンも絶対に食べない。そうった 。 数日間俺はあのラーメンを立った。 禁断症状はひどく体は震え常に寒気を感じ 何を食べても味がしない。 それでも必死に耐えた。 でも気になって昼間にあの屋台がよく現れ ていた路ジ浦をいくつか尋ねてみた。 だがどの路地にも屋台があった痕跡など どこにもなかった。 ただの薄汚れた何の変哲もない路地がある だけだ。 近所の店の天手に訪ねてみても 深夜にラーメンの屋台。さあ、見たこと ないね。この辺りは夜は人通りもないし と首をかしげるばかり。 やはりあの屋台は普通の存在ではなかった のだ。 この世のものではないのかもしれない。 そう思うと少しだけ安心した。 もう関わらなければ大丈夫だろう。 その夜疲れて帰宅し、アパートの自分の 部屋のドアを開けようとした時、俺は息を 飲んだ。 の部にビニール袋が引っかけられていたの だ。 そしてその袋の中には使い捨てのどんぶり に入った波々と継がれた黒いスープの ラーメンがまだ湯気を立てていた。 ドアには1枚の粗末な紙綺麗が貼られて いる。 そこには震えるような下手な文字でこう 書かれていた。 出前始めました。 あの屋台は俺をお得意様としてもう話して はくれないらしい。 俺はその場にへり込んでただ震えること しかできなかった。 のラーメンの甘くそして生臭い匂いがまた 鼻の奥にまとわりついてくるのを感じだ から うめ君。 それは私が小学生の頃に住んでいた古い 一見屋での話だ。 蓄年数はかなり経っていたらしい。 どこどなく不気味な雰囲気で暗くて怖かっ たんだけど、特に怖かったのが私の部屋の 押入れだった。 観音開きのお入れなんだが、なぜかいつも 少し本の数値だけ開いている。 何度しっかり閉めてもよく朝には決まって 開いている。 母に行っても 寝てる間に自分で開けてるんじゃないの と笑われるだけだった。 しかし、その隙間から覗く暗闇みが私には どうしても気になった。 その中から私を見てるかのような感覚に 陥っていた。 夜電気を消して布団に入るとその司令の 隙間からごくかカスかな音が聞こえてくる ことがあった。 シル シル。 それは何か柔らかいものがゆっくりと 灰するような音、 あるいは細いものがすれるような音にも 聞こえる。 耳を済ますが他には何も聞こえない。 家は静に帰って遠くで犬の鳴き声が 聞こえるぐらいだ。 気のせい気のせい。 そう自分に聞かせを頭までかぶった。 しかし音は止まない。 シル シル むしろはっきりと聞こえてくる。 そしてその音に混じってごくかな。 ひたひた という閉めった音が聞こえ始めたのだ。 それは何か粘つくものが床に触れるような 音。 私に向かって静かに動いてるかのようだっ た。 恐怖で全身が硬直し、布団の中で見動きが 取れなかった。 し 人 音は私の恐怖を歩かのよう続く。 その音は確実にあのおれの隙間の向こう から聞こえてくる。 私は恐れる恐る布団の隙間から目を覗かせ た。 押数 空いている。 そのわずかな隙間から暗闇がこちらを覗い ている。 その闇の奥からあの 白し人 という音が聞こえてくる とその時 私はその押入れの隙間 暗闇の中にぼんやりと何かがいるのを感じ た。 それは特定の形を持たない。しかし、確か にそこに存在する気配だった。 粘りつくような冷たい不快な視線をその闇 の中から受けてるかのような感覚。 するとごくかに、しかしはっきりと白い ものが むー とゆっくりと滲み出てくるのが見えた。 それは人間の腕だった。 しかし普通の腕ではない。 真っ白で細かったのだ。 その腕が闇の中で妙に不自然な角度に 曲がって骨がないかのようにゃー と歪みながらゆっくりとしかし必要に 押入れの隙間から伸びてきたのだ。 指先も細く爪は黒ずんで見えた。 私は息を飲んで声も出なかった。 心臓の鼓動が早くなる。 そしてその腕のすぐ後ろからもう1本の腕 が同じように不自然な形に歪みながらぬふ と現れた。 さらに 足のようなものが生い出してくるのが見え た。 それらはあまりにも自然で乱雑にまるで 意識のない肉会がゴメクのように見えた。 私は恐怖でもう限界だった。 布団羽のけ、急いで立ち上がり、勢いで 部屋の電気をつけた。 その瞬間私の目に飛び込んできたのはいつ もの数だけ開いた押入れの扉とその奥に 広がる暗闇だけだった。 何もいない。 あの不気味な腕も足も痕跡すら残さず 消え去っていた。 私はその夜自分の部屋では眠れず両親の 部屋に逃げた。 それ以来私はあのお入れが怖くて 仕方なかった。 引っ越しが決まった時、心の底からアンド したのを覚えている。 あのお入れにいたのは一体何だったの だろうか。 今となってはもうわからない。 招き。 それは数年前の冬。私が原因不明の体調 不良で古い総合病院に入院した時のこと だった。 病室は6人部屋で窓際に私のベッドがあっ た。 夜になると他の患者さんたちは皆々に年気 を立て始める。 病院内はひっそりと静まりに帰って遠くで ナースコールの音がなるくらいだった。 入院して数日経ったある夜、私はなかなか 寝つけずにいた。 的のチューブが腕につがれ、見動きが取り づらい。 ぼんやりと天井を見上げているとその時私 の目は信じられない光景を捉えた。 病室の高い天井から何かがぶら下がってい たのだ。 最初は影かと思った。 しかし目を凝らすとそれは明らかに一かけ だった。 細長くぐったりとしたシルエット。 首の辺りが不自然に折れ曲がっていて長い 髪がだらっと垂れ下がっている。 恐怖で全身の血の毛が引いた。 声を出そうとしたが、喉が張り付いて何も 言えない。 ただその天井から吊された何かの姿を目を 向いて見つめることしかできなかった。 その人影はピクリとも動かなかった。 としてじっと見ているとその長い髪の間 からぼんやりと白い顔が覗いた。 目は閉じられてるようだったがその表情は この世のものとは思えないほど雲に歪んで いた。 耐えがい苦痛のさ中絶明したかのような 永遠の悲しみが張り付いてるようだった。 私が恐怖で見動きも取れないでいると、 その人影はゆっくりとその腕を動かし始め た。 最初はただ力なく垂る下がっていた腕が 意思を持ったかのようだらんと持ち上がっ て、そして信じられないことにその指先が 私の方へと向けられたのだ。 そうしてそれはゆっくりと本当にゆっくりとした動きでその指を曲げ始めた。それはまさしく手間にきだった。こっちへいでと私を誘ってるかのよう。その手招ねきは [音楽] 1度だけでは何度もゆっくりと繰り返された。 天井から吊された雲の表情を浮かべたそれ が無言で私を招い。 その異様な光景に私の恐怖は頂点に達した 。 私は必死で声を上げようとした。 喉をかき虫ってキャットの思いでかな姫を あげることができた。 その声に気づいたのか、夜勤で見回りをし ていた看護師が慌てて病室に入ってきた。 しかし私が必死に天井を指びさしても看護 師の顔には何も見えないという表情が 浮かんでいる。 どうかされましたか と看護師は心配そうな顔で訪ねてきた。 私は震える指で何度も何度も天井を 指びさした。 しかしそこにはただの白い天井と蛍光等が あるだけだった。 吊された先ほどのそれの姿はどこにも 見当たらなかった。 看護師は首をかしげ私の額体に手を当てる 。 熱もないようですね。怖い夢でも見たん ですか? 私は自分が幻覚を見たのかと思った。 体調が悪かったせいだろうか。 しかしあの幽霊っぽいそれの姿と私を 手招きする指の動きはあまりに鮮明に私の 目に焼きついていた。 それから数日、同じような時間にあの幽霊 が天井から現れ私を手招きするようになっ た。 他の患者さんや看護師にはやはり何も見え ていないらしい。 私は次第に衰弱し、精神的にも追い詰め られていた。 そんなある日、担当の意思から私の病室を 移すこと提案される。 は環境を変えて気分転換をというものだっ たが、私はあの幽霊のことから逃げられる と内心ほっとした。 新しい病室は明るい日差しが差し込む部屋 だった。 見上げてもそこには白い天井があるだけ。 私は次第に体調も回復し、隊員の日を 迎えることができた。 隊員後、私は無償にあの病院のことが気に なって調べてしまった。 インターネットの掲示板や地域の古い歴史 を記したサイトなどを漁さるとその病院の ある話を見つけたのだ。 私がいた病室のちょうど真上の会、そこは かつて重徳患者の集中治療室だったという 。 しかしある時期から閉鎖され、現在は 物置きとして疲れてるらしい。 そしてその閉鎖された治療室で数十年前に 起こった1つの事故について書かれていた 。 ある患者が夜中に急変し、激しい痙攣を 起こした。 その際、ベッドから床に釣り落ちる形で 垂れ込んで息を引き取ったというのだ。 すぐに発見されたが、ずり落ちた体は ベッドに寄りかかって、患者の首は不自然 に折れ曲がり、首だけベッドの縁に 引っかけたような非常に不自然な体制で 生きえていたと記されていた。 そんなことあり得るのか? 集中治療室での自己。 その記事を呼んだ瞬間、私の全身に取り肌 が立った。 私がいた病室の天井からぶら下がって現れ た幽霊。そしてその首が不自然に 折れ曲がっていた姿。 それは上の階でベッドから釣り落ちて 亡くなった患者の最後の姿と一致している ようだった。 あの霊は自分の死に方を私に見せつけてい たのかもしれない。 あの手招きは私に助けを求めていたの だろうか。 それとも自分と同じように死の淵へと いおうとしていたのか。 肩の上の手。 大学時代の後輩Sから聞いた忘れられない 話がある。 それは彼女が大学3年生だった夏の出来事 。 所属していたゼミのナが区に参加した時の こと。 場所は携帯の電波もほとんど入らない ひっそりとした病合の古い研修施設だった 。 画宿自体はフィールドワークに開けくれ たり、余通しい議論を貸したりで皆疲れ きっていたものの、特に変わった出来事も なく過ぎていったそうだ。 最終日、恒例の集合写真を施設の玄関前で 撮ることになった。 教中心に疲労の色を隠せない10数名の ゼミ星が並んだ。 Sは最前列の橋に立った。 入っとります。 誰かが自したデジタルカメラで数枚撮影し 、合宿無事終了。 皆それぞれの日常へと戻っていった。 異変に気づいたのは合宿から1ヶ月ほど 経った頃。 ゼミの共有フォルダーに写真が アップロードされ、自宅のパソコンで整理 していたSが何気なくあの集合写真を拡大 した時のこと。 皆い笑顔で映っている だがSは自分の方。正確には右の方に拭い きれない違和感を覚えた。 うん。 そこに本来あるはずのないものが映ってい たのだ。 誰かの手だった。 それは青白く女性のように細い手だった。 指は綺麗に揃えられ、ごく自然にSの右肩 に触れている。 え、誰の手? Sは思わず声を漏らした。 すぐに隣を見る。そこには同期の男子学生 A君がいた。 だがA君の両手は体の前で軽く組まれてい て、Sの方に届く位置ではない。 後ろには2列目の学生たち。その中にB さんがいた。 だがBさんの位置からではこんな風にSの 肩に手を置くのは不自然な体制になる上、 写真では顔の横でPサインをしてるのが はっきりと映っている。 は恐ろ恐る映っている全員の顔と見える 範囲の手を1つずつ数え始めた。 人数は教授含めて15人。 しかし見える手の数はどう数えても1本 多いい。 背筋に冷たいものが走った。 もう一度写真を最大まで拡大する。 そのはあまりにも自然にまるで最初から そこに存在していたかのようSの方に置か れていた。 他の写真も確認したが同じ場所で別の アングルから取られていた数前にはその手 は一切映っていなかった。 皆が最もいい笑顔で映っている。まさに メインの1枚だけにあの手は存在していた んだ。 Sはすぐに隣に映っていたA君や後ろのB さんに連絡を取って写真を確認してもらっ た。 2人とも最初は、え、普通じゃない という反応だったが、問題の手を指摘する と一応に言葉を失った。 へ、マジだ。これ誰の気持ち悪? その日以来以来、Sはあの写真が頭から 離れなくなった。 アルバンどうしても我慢できなくなって 再び写真を開いてしまった。 パソコンの画面いっぱいに拡大し問題の手 を凝視する。 青白く細い指。 その時Sは凍りついた。 その手の指がほんのわずかにSの肩の肉に 食い込んでるように見えることに気づいて しまったのだ。 ただ置かれてるだけではない。まるで 捕もうとしてるかのように。 Sは悲鳴をあげてパソコンを閉じた。 すぐに共有フォルダからそして自分の パソコンからもその写真を完全に削除した 。 それ以来Sは集合写真を撮るのが苦手に なったという。 集合写真を撮る時まず見構まえてしまうと 話していた。 の研修施設に何か原因があったのか? それとも全く別の場所や何かの影響なのか 確かめる術はない。 角部屋。 私が今暮らしているマンションは都から いくらか離れていて、蓄年数が経過して いる分、家賃は安かった。 最場会の角部屋でとりわけ曰付きという話 も耳にしなかった。 だが引っ越して間もない頃からどうも部屋 の空気に淀んだような重みを感じていた。 当初は気のせいだと思っていたが、 最初の異変はごくな、しかし無視できない ものだった。 夜電気を消して寝床に着こうとするとかに という息を吐くようなため息のような音が 聞こえるのだ。 最初はどこかから漏れてくる隙間風かと 思っていた。 だが窓を締め切っていてもその音は確かに 聞こえてくる。 とても女性的な細くかい息遣いのように 思えた。 その子も奇妙な現象は続いた。 部屋の特定の場所、特に寝室の隅だけが 異常なほどひんやりとしてることがあるん だ。 夏でもそこだけは肌寒くそこに立ち止まる と誰かに見られてるような形しがい視線を 感じる。 姿は見えない。 ただそこに何かがあるという確かな気配 だけがあった。 時にごくかにどこか懐かしいようなしかし 全く知らない古い香水の香りが漂うことも あった。 それもすぐに消えせてしまうのだが、 日が経つにつれてその気配は次第に色濃く なっていった。 夜中にふと目が覚めると部屋のどこかから 着ずれのようなあるいは長い髪が床を滑る ようなぞとするそろそろそろそろ という音が聞こえることがあった。 耳を済ましても音源は特定できない。 音は聞こえるのに視界の橋で捉えようと する次の瞬間には書き消えるように消滅し ていた。 やがてそれは資格的な情報も伴うように なった。 夜廊下を歩いてる時、寝室のドアの隙間 からすーっと縦中の人形めいた影が滑る ように通りすぎるのが見えたり、 風呂場の鏡で自分の背後に長い紙の ぼんやりとした輪郭が映り込んだように 感じ、とっさに振り返れもそこには誰もい ない。 いずれも一瞬のことではっきりとその前貌 を捉えることはできない。 でもその度に心臓が激しく脈打ち、何かが 確かにそこに存在することを否定しようも なく意識させられた。 これらの的な、そして不確かな情報から私 はこの部屋にいるのは女性の幽霊であろう と漠然とした確信を持つようになっていた 。 長い黒髪を持ち、少し悲しげでかい雰囲気 の女性。 そう信じ込んでいた。 私の恐怖は酷一刻と頂点へと近づいていた 。 部屋に1人でいることが大がい靴痛となっ て友人の家に止めてもらったり用もないの に外出を繰り返したりするようになった。 しかしどれもいずれはあの部屋に戻ら なければならない時間が来る。 として戻るたび、あの冷たい空気と息を 殺したような気配が私が扉を開けるのを 待ち構えてるのを感じるのだ。 そうして私の恐怖が頂点に達しようとした その時 それはついにその姿を荒にした。 ある深夜 私は全身を振わせるほどの恐怖を感じ ながらもいつもの習慣で電気を消し布団に 潜り込んだ。 すると部屋の最も奥寝室の窓際屋に ぼんやりと白い人影が美にせず立ってるの が見えたのだ。 それは半透明で輪郭は相変わらずぼんやり しているがすらりとした聴心で長い神が肩 から胸源へと流れ落ちてるのが見て取れた 。 やはり女性だ。 長らく私を睨み続けた気配のその姿だった 。 マリの恐怖に声を発することも体を動かす こともできない。 人影は美にせずただこちらを凝視している ようだった。 その立ち姿は悲しみとも虚ぬ慶用しがい ものに見えた。 一体どれほどの時間が過ぎただろうか。 数十秒かあるいは数分か。 一影は完全に静止していて私もまた金縛り にあったかのように動けない。 ただ張り詰めた沈黙の中時間だけが流れて いく。 その時だった。 突上窓の外からパドカーの赤い回転島の光 が不に部屋の中をすーっと横切ったのだ。 まさにその一瞬 赤い光が一影を鋭く照らし出し 今までぼやとしていた輪郭が信じられない ほど鮮明に浮かび上がった。 そして私はその一影の顔を見てしまったの だ。 長い黒髪の隙間から覗き込んだそれは私の 想像を裏切るかい女性の顔などではなかっ た。 そこにあったのは明らかに男性の顔だった 。 抜き出しのギャルりとした目。おましく 歪んだ口元。女性的な体型なのにその顔は 紛れもない男の顔だったのだ。 赤い光はすぐにかき消え、一影は再び ぼんやりとした白い塊に戻ったが、その顔 が与えた衝撃は凄まじく私の脳りに 焼きついて2度と離れることはなかった。 女性的な体つやめかしい長い黒髪かい気配 その全てをあ笑うかのようにそこにあった 異様な男の顔 そのおましいアンバランスさがそれが 決してこの世に存在してはならない何かで あると強烈に訴えかけてきたのだ。 の顔を見た瞬間、それまで感じていた純粋 な恐怖とは全く質の異なる根元的な生理的 嫌悪感と強烈な混乱が私を襲った。 鼻縛りが解け、私はまず悲鳴をあげようと したが、喉からは という引きつった情けない息の音しか漏れ なかった。 人影はまるで役目を終えたかのよう、窓の 外へと音もなく消え去った。 すぐに部屋の電気をつけ、反響欄で部屋を 探し回ったが、当然誰も癒しない。 窓にもしっかりと鍵がかかっている。 あの光景はまぶを閉じても離れることは なかった。 結局私はその夜一もできずに朝を迎えた。 そして日が登るのを待って不動産屋に連絡 を入れんど逃げ出すようにしてその部屋を 出た。 今もなお全身の毛が早け立つような荒がい がいおましさに襲われる。 ナザーの何かは女性の姿を予想っていたの か なぜその顔は男だったのか。 何もわからない。 そして今新しい場所で1人静かに過ごし てる時も太しと表紙に部屋の片隅に冷たい 空気を肌で感じたり、窓の外に人影を捉え たりするとあの夜間の当たりにしたあの 光景が戦列なフラッシュバックとなって また脳りを焼きつける。 リサイクルショップ。 私は最近大学の近くのリサイクルショップ で深夜のアルバイトを始めた。 古着や家具電荷製品からガラクタまであり とあらゆるものが所々と並べられている 店内はまるで時間の止まった博物館のよう だった。 客草も様々で掘り出し物を探す人、 暇つぶしに来る人。中には何を探してるの か分からないような怪しげな人もいた。 店長は気作な人だが、少し変わった ポリシーを持っていた。 どんなにボろくても根がつかなくても 持ち込まれたものは基本的には引き取る というのだ。 おかげで店の奥にある倉庫は商品になら ないような奇妙なもので溢れ返っていた。 誇りまみれの日形顔のないマネキ用途不明 の錆金属編。 夜になって店内の照明が落ちるとそれらの ガラクタがまるで生きてるかのように見え てくることがあった。 私が特に嫌だったのは店の奥のあまり証明 の当たらない一角に置かれた人形コーナー だ。 可愛らしいものから古びた日本人形、西洋 のアンティークドールまで様々な人形が ガラスケースに入れられ、あるいはその まま棚に並べられている。 どの子もガラスの瞳でGとこちらを見つめ てるようで、特に目が合うと背筋が続々っ とした。 ある日の閉店マギは1人の老婦人が大きな 風呂頭包みを持って来店した。 店長が対応し包みを開けると中から出てき たのは等身台に近いほど大きな古い西洋 人形だった。 ドレスは色汗、神は絡まり放題。瞳は ガラスで商点が合わないように大きく 見開かれている。 老夫婦人は もう置いておけなくてね とだけ言い深ぶかと頭を下げて足早に帰っ て行った。 店長はその人形をすぐに人形コーナーの 1番奥、棚の最上談に置いた。 高さがあるので私には顔がよく見えない。 ただそこに異様な存在感が加わったのは 確かだった。 その夜のことだ。 閉店作業を1人で見番をしていると例の 人形コーナーの方からカかな音が聞こえて きた。 うぎしぎし 。 それは木星の床がきしむような音、 あるいは古い家具がゆっくりと揺れるよう な不規則な音だった。 耳を済ますが他には何も聞こえない。 店内に風が入るような隙間もない。 気のせいかな? そう思ってカウンターに戻ろうとした。 しかし音は止まない。 ギュ、ギズ 。 むしろはっきりとしてくる。 そしてどこからか何か思い物が床をする ようなず という音も混じってきた。 まるで誰かがその人形たちの間をゆっくり と引きずって移動してるかのように。 私は懐中電灯を手に恐る恐る人形コーナー の方へ向かった。 照明の届きにくいその一角はより一層闇が 濃くガラスケースの中や棚に並べられた 人形の目が一斉に私を捉えてるように感じ られた。 音は例の等身台の西洋人形が置かれた棚の 辺りから聞こえてくる。 懐中電灯の光を向けるとそこに異様な光景 が広がっていた。 棚に並べられた他の小さな人形たちが まるで何かに押しられたかのよう不自然に 傾いたり倒れたりしているのだ。 としてその人形たちの間に先ほどまでは なかったはずの小さな黒いシミのような ものが点々と続いている。 まるで誰かが底を通ったかのように。 そしてそのシミの先に例の等身台の西洋 人形がいた。 人形は確かに棚の奥で 義し 義し と音を立てていた。 そのガラスの目は私をじっと見つめている 。 その時私は気づいてしまった。 人形のドレスの裾が棚の縁からわずかに 垂れ下がっていたのだ。 そしてその垂れ下がったドレスの裾が まるで誰かに引っ張られてるかのようか 春かに震えている。 そしてその震えるドレスの奥の闇の中から ごくかな、しかし鮮明な息遣いが聞こえて きたのだ。 それは誰かが苦しそうにあるいは息を殺し て息を吸ったり吐いたりしてるような 不気味な音だった。 としてその息遣いに混じって先ほどの という引きずる音がより近くでまるで人形 のドレスの奥から聞こえてるかのように 感じられた。 私は息をするのも忘れ人形から目を離せ なかった。 恐怖で体が硬直し動けない とその時懐中電灯の光がふと人形の顔に 当たった。 その瞬間私はゾっとした。 人形の顔がわずかに変化していたのだ。 ガラス星だったはずの目にはほんのかかに 血の通ったような正が宿ってるように見え た。 そして陶期のような滑らかな肌にはうらと 血管のような青い筋が浮かび上がっている 。 唇にはわずかに赤身が差しい、その表情は 人形特有の表情ではなく、どこか雲を 浮かべてるかのように見えた。 それはまるで人形がだんだんと人間に 近づいてるかのような恐ろしい変貌だった 。 そしてその変化した顔から先ほどの という息使いがより大きくはっきりと 聞こえたような気がした。 私は悲鳴をあげそうになりながらその場 から転がるよう人形コーナーを飛び出した 。 カウンターまで戻って防犯カメラの モニターを凝視する。 しかしそこには何も映っていない。 ただモニターの中の人形コーナーは相 変わらず闇に包まれている。 その夜私は仕事を途中で掘り出し、その まま店を飛び出した。 店長には後で怖くてやめるとだけ伝えた。 それ以来私はリサイクルショップの近くを 通ることも怖くなった。 の人形コーナーの西洋人形が今も棚の奥で ギ と立てドレスの奥の闇から と息遣いを漏らしてるような気がしてなら ないのだ。 あのリサイクルショップに持ち込まれたの は人形だけではなかった。 あの人形には前の持ち主の何かが今もつい ているんじゃないか。 今も通りすがりのリサイクルショップの小 ウィンドに並んだ人形を見るたび、その目 が私をじっと見つめ返してるようなそんな 恐ろしい錯覚に囚われる。 そしてもしかしたらその人形の顔が私の 知らないうちに少しずつ人間の顔に変わっ ていってるのではないかと私は常に怯えて いる。 コンビニバイト。 あれは俺が大学に入ってすぐの頃。 地元の駅前にあるコンビニで深夜の アルバイトを始めたんだ。 正直給がいいってだけで選んだ気楽な仕事 だと思っていた。 客も少ないし、適当に品出しとか清掃でも してれば時間なんてあっという間に過ぎて いくだろう。そんな感覚だった。 夜勤は基本1人体勢で夜10時から朝の6 時まで。 最初のうちは静かで自分のペースで作業 できるのが良かった。 だけど深夜2時を過ぎてパったりと客足が 途えてからの時間帯がどうも苦手だったん だ。 店の外は完全に暗闇み。 高校と蛍光灯が光る店内に1人なのにどこ か世界から切り離されたようなそこ知れ ない孤独感に襲われる。 聞こえるのは冷蔵庫の鈍いモーター音と 蛍光灯の低いブーン という耳鳴りのような音だけ。 そして時折り風が吹いて外の看板がきしむ 音がするくらいだ。 怖くなり始めたのはあるひどい雨の夜だっ た。 土砂ぶりで店の前の道に大きな水溜まりが できていた。 そんな晩自動ドアがウインと開いたんだ。 こんな天気の日に、しかもこんな深夜に誰 だ と顔をあげると入ってきたのは傘も刺さず 全身濡れの女だった。 顔色は異様に青白く目はまるで正規がない かのようにうろだった。 濡れた長い髪が顔にへりついて服も甘水を たっぷり吸って床にポタポタとしくが落ち ている。 いらっしゃいませ。 俺が声をかけると女は何も言わなかった。 ただまっすぐ雑誌コーナーの方へ足音1つ 立てずに歩いていく。 聞こえるのは服から下たる水滴の音だけが 夜けに響いていた。 女は雑誌を手に取るとパラパラとページを 巡り始めた。 そのναιもずっと無言 時折り と小さく声を漏らすだけでそれがまた ひどく不気味だった。 10分くらいそうしていただろうか。 女は結局何もかず来た時と同じように音も なくスーっと自動ドアの方へ向かった。 自動ドアが再びウイン と開いて女は外に出ていった。 外は相変わらず激しい雨だ。 傘も刺さずにあの土砂りの中に消えていく なんてどう考えてもおかしい。 俺は急いで自動ドアの方を見た が誰もいない。 一瞬で消えた。いや、まさか 雨で視界が悪かっただけ。それとも店の角 は曲がったのか。 でもあの女の足の速さじゃすぐそこに見え ててもおかしくないはず。 その時俺は凍り着いた。 女が立っていた場所にあんなにびっしょり と濡れていたはずなのに水滴の跡が1つも 残っていないんだ。 ざっとした。 それと同時に体の芯から急に冷え込んだ ような感覚に襲われた。 それからだ、 夜中に妙な客が来るようになったのは。 ある夜は真夏だというのに、あのコートを 着て首にぐるぐる巻きにストールを巻いた 男が来た。 レジに持ってきたのはうちのコンビニの ものではないサンドイッチだった。しかも 相当かびている。 くください。 男の声はまるで砂利でも噛んでるかのよう に聞き取りづらかった。 あのお客様これ 俺が恐れる恐れる言うと男はゆっくりと顔 をあげた。 ストールで隠れて半分しか見えない顔だっ たが、その目だけはっきりと見えた。 異常なほど重結していて、焦点がまるで あっていない。 そしてストールから漏れる空気がありえ ないほどひんやりとしていた。 構いません。 男はそれだけ言うと財布から1000円札 を出した。 俺は気持ち悪いのを我慢して一応 サンドイッチをスキャンしようと バーコードリーダーをかした。 するとレジが突然ピーっと桁たましい音を 立てる。 当然だ。うちの商品じゃないから。 サンドイッチを見ると賞味期限が2年も 過ぎていた。 すみません。これ 顔をあげると男はもういなかった。 自動ドアが開こう音も閉まろうとも一切し なかったのに。 そのサンドイッチは怖くて捨てることも できず休憩室のロッカーに放り込んだ。 翌朝店長にそのことを言ったがあまり信じ ていないようだった。 そしてロッカーのサンドイッチもいつの間 にか後方もなく消えていたんだ。 極めつけはその数日後の出来事。 その日は特に変わったこともなく深夜2時 を過ぎ、いつものあの静寂が店内に戻って きた。 俺はカウンターの中でスマホをいじり ながら時間をモて余ましていた。 その時店の奥雑誌コーナーの辺りから こつこつ という小さくしかし夜けに響く規則的な音 が聞こえてきたんだ。 最初はネズミかと思った。でもネズミにし ては音が大きすぎるし、何より一定の リズムすぎる。 音は止まない。 こつ 気になってカウンターから身を乗り出して 奥を見た。 もちろん誰もいない。 蛍光灯の無奇質な光がただ陳裂だのや床を 照らしてるだけ。 こつコツ。 音のする方へゆっくりと足音を殺しながら 近づいていった。 雑誌コーナーの隣はお菓子やカップ麺の棚 が並ぶ通路だ。 どうも音がその通路のさらに奥の方から 聞こえる気がする。 コツコツ 通路の入り口まで来て中を覗き込んだ。 通路の奥、棚の影に何かいるような気配を 感じた。 目を凝らしてみると、それは手った。 人間の手、 棚の隙間から指先だけが覗いている。 それが床をコツコツ と繰り返し叩いているんだ。 俺は全身から血の毛が引いた。 その場に縫いつけられたように動けない。 声も出せない。 の手がゆっくりと本当に信じられないほど ゆっくりと棚の隙間から灰出てきた。 指が5本。間違いなく人間の手だ。だが 夜けに細く関節が不自然な方向に曲がっ てるように見える。 爪は黒ずんでいた。 との手がまるで獲物を探すかのように床の 上を剥い出したんだ。 そしてこちらに向かってくる。 コツコツ。 音を立てながら床をはう手。 その先に腕も体も何も繋がっていない。 ただ手首から先だけがまるで生きてるかの ように単独で動いてるんだ。 俺は恐怖で完全に体が固まってしまった。 逃げることも叫ぶことも何もできない。 手はゆっくりとしかし確実に俺との距離を 詰めてくる。 コツコツ。コツコツコツコツ。 もう俺の足元目の前に来ていた。 その汚れてがすぐそこで床を叩いている。 次の瞬間、その手がふっと煙のように消え ていった。 の前ぶれもなく唐突に 俺はその場にへり込んだ呼吸がままなら ない心臓が張り裂けそうだった どれくらいそうしていたか分からない。 震えが止まらないまま文字通りうようにし てカウンターまで戻ってそのまま朝まで ただ震えながら座り続けていた。 もう怖くて怖くてそのバイトはすぐにやめ た。 あの手は一体何だったんだろう。 の雨の日の女も賞味機嫌切れの サンドイッチを買おうとした男も 今でも夜中にあのコンビニの前を通ると あの時のことがフラッシュバックして ぞっとする。 高校と光る店内の様子が外の暗闇から見る とまるで何かを待ち構えている檻のように 見えるんだ。 としてふと店内の奥の方に目をやって しまう自分がいる。 誰もいないはずの棚の影からあの汚れたが またコツコツと音を立てて灰出てくるん じゃないかと思ってしまうんだ。 あとそのコンビニで昔何があったのかとか は全然わかんない。 大食根。 これは3年前に勤めていた会社を辞めた時 の話だ。 新卒で入ったその会社はいわゆるブラック 企業だった。 連日の深夜残業を当たり前、休日出勤も 上態化し、何より直属の上司である佐藤 部長からのパハがひどかった。 人格否定のような場到底達成不可能な ノルマ他の社員の前でのさらし上げ 真身共に限界だった私は何度もやめたいと 思ったがその度に部長のお前みたいなやが うちをやめたらどこで通用するんだ。 もしめたらそれ相応の覚悟はできてるん だろうな という脅し文句に救み上がり言い出すこと すらできなかった。 精神的に追い詰められ不民と食欲不審に 悩まされていた頃インターネットで退職 代行サービスの存在を知った。 さらにもすがる思いで検索し、1番上に出 てきた業者に連絡を取ることにした。 サイトは洗練されており、円満退職を完全 サポート。上司と顔を合わせる必要なし。 即日対応可能といった歌い文句が並んでい た。 料金は決して安くはなかったが、これで 部長の顔を見ずにこの地獄から抜け出せる ならと触れる手で申し込みフォームを入力 した。 すぐに自動返信メールが届き、続いて担当 者を名乗る山本という人物から今後の流れ を説明する丁寧なメールが送られてきた。 指定された講座に料金を振り込むと手続き を開始します。以降の連絡は専用の メッセージアプリにて行います との連絡があり、アプリをインストール するよう指示された。 アプリはシンプルなデザインでチャット 形式で山本氏とやり取りができるように なっていた。 丸丸日付けでの退職希望で受け承まりまし た。 退職届ット で作成し、丸日午前中に会社へ提出いたし ます。 パソコン、社員症などの返却リストと手順 をお送りします。 事務的な連絡が店舗よく届き、私は少し ずつアンド感を覚えていた。 これで本当にやめられるんだと。 退職代行当日。 山本市から予定通り丸時丸に人事当てに 退職届けを提出いたしました。 佐藤部長には人事部経由で連絡が入ります とアプリにメッセージが入った。 私は有給消化に入り、会社の人間とは一切 連絡を取らないよう、スマートフォンの 電源を切って自宅に引きこもった。 解放感と同時に言い用のない不安も感じて いた。 部長はこの時代をどう受け止めるんだろう か。報復されるんではないか。そんな考え が頭をよぎる。 その夜から奇妙なことが起こり始めた。 夜中の2時や3時といった非常識な時間に 退職代行のメッセージアプリの通知が鳴る ようになったのだ。 開いてみると退職代行担当の山本さんから 手続きは順調です。ご安心くださいといっ た昼間に受け取ったものと同じ内容の メッセージが再送されている。 最初はシステムの不具合かと思った。 しかし次の日、その次の日もそれは続いた 。 しかもメッセージの内容が微妙に変化し 始めた。 問題なく進行中。全て計画通り心配は無要 です。 定型文のようでいてどこか感情が結落した ような無質な響きがあった。 まるでプログラムが自動で変信してるよう ないやそれ以上に何か冷たい意思のような ものを感じた。 さらに奇妙なことに必設定の着信が頻繁に 入るようになった。 恐る恐る出てみると何も聞こえないかな ノイズの奥で お前 と低くかれた声が聞こえるような気がする だけ。 そしてすぐに切れる。 それが1日に何度もあった。 部長の声に似てると思ったが確証はない。 君が悪くての着信は出ないことにしたんだ が止まらなかった。 山本さんにアりでこの件を相談してみた。 通知着信が続いています。もしかしたら前 の会社からかもしれません。 変身はすぐに来た。 想定内の反応です。無視してください。お 客様の次の段階には影響ありません。 相変わらずどこか噛み合わないマニュアル 通りのような返答だった。 数日後、会社から最後の給養迷彩と離職表 が郵送されてきた。 これで完全に縁が切れたと安したのも つの間。その封筒の中に見慣れないものが 入ってることに気づいた。 それは手のひに収まるくらいの黒い石だっ た。 の面は妙に滑らかでひんやりとしている。 会社で使っていた私物の中にこんなものが あった記憶は全くない。 誰かが意図的に入れたとしか思えなかった 。 気持ち悪くてすぐにティッシュにくるんで ゴミ箱に捨てた。 その日から非通知着信に混じって、今度は 通知不可能と表示される着信が来るように なった。 出てみるとざーっという激しいノイズの 向こうで複数の人間が何かを早口で まくし立ててるような声が聞こえる。 何を言ってるのか全く聞き取れないが、 その声は明らかに怒りや像を含んでるよう に感じた。 まるで樹のようだ。 そして退職代行のメッセージアプリの通知 もさらに様を増していった。 彼は見ています。まだ終わっていません。 後悔していますか? 短い断片的な言葉。それはもはや業務連絡 ではなかった。 誰が何の目的で送っているのか。山本さん なのか。それも 恐怖に駆られ私は退職代行のウェブサイト を隅々まで調べ、問い合わせ用の電話番号 を見つけ出した。 アプリではなく直接声を聞いて話がし たかったのだ。 電話はすぐに繋がって女性のオペレーター が出た。 はい、まるまるサポートです。 感情の欲がない平坦な声だった。 私は山本さんを呼び出してもらった。 山本です。いかがなさいましたか? アプリでの無奇質な印象とは少し違う。 やや神経しそうな男性の声だった。 私はこれまでの奇妙な出来事、アプリの 異様なメッセージ、非通知や通知不可能の 着信、送られてきた黒い石について席を 切ったように話した。 しかし山本さんの反応は鈍かった。 はあ。作用でございますか?アプリの メッセージはシステム管理部門の問題かも しれません。調査いたします。着信や郵送 物に関しましては元勤務先による嫌がらせ の可能性が高いかと存じます。当社として は感治いたしねます。 まるで人のような口調だった。 私がでもアプリのメッセージ明らかに異常 ですよ と食い下がっても お客様の心理的なご負担が影響してるのか もしれませんね。しばらくは安静になさる ことをお勧めします と取り合ってくれない。 我々はお客様が次の段階へ進むためのお 手伝いをするだけですので、 最後にそう言って一方的に電話を切られた 。 次の段階 その言葉が妙に耳に残った。 私は完全に孤立した。 退職代行を使ったことで友人や家族にも 詳しい事情を話しにくく前の会社の同僚と も連絡を立っていた。 誰にも相談できず家の中にいても常に誰か に監視されてるような気がした。 非通着信の音に怯え、アプリの通知が来る たび心臓が跳ね上がる。 もう限界だった。引っ越そう。住所も電話 番号も変えて完全に過去を立ち切ろう。 そう決意し荷造りを始めた。 ダンボールに私物を詰めていると最初に 退職代行業者とか交わした契約書の ファイルが出てきた。 念のため取っておいたものだ。 何気なくその契約書に記載されている業者 の住所に目をやった。 東京都まるまるく バツバ町。 その住所には見覚えがあったや聞き覚えが あった。 それは私が大学時代に友人と肝試しに行っ た有名な自殺の名所がある地域の近くだっ たはず。 嫌な予感がしてスマートフォンの地図 アプリでその住所を検索した。 地図が表示されピンが立った場所を見て私 は息を飲んだ。 そこは肝試しに行った場所のすぐ隣にある 古びた雑居ビルだった。 窓は誇りにまみれ、人の気配など全く感じ られないような建物だ。 こんな場所に本当にオ室があるんだろうか 。 その瞬間、スマートフォンの画面が安転し 、メッセージアプリの通知が表示された。 それは画像だった。 今私がいる部屋の窓の外から室内を撮影し たとき、新井画質の写真。 カーテンの隙間から荷造り途中のダン ボールと呆然と立ち尽くす私の城が ぼんやりと映り込んでいる。 そして画像のすぐ下に一だけメッセージが 表示されていた。 次の段階へようこそ。 全身の血の毛が引いた。 私は悲鳴をあげ、スマートフォンを床に 叩きつけた。 画面が砕け散る。 それでもタリス契約書をビリビリに破いて ゴミ袋に押し込んだ。 その後のことはあまり覚えていない。 ただガムシラに荷物をまとめ不動産屋に 駆け込み、即日入居可能の区のアパートを 契約し、文字通り夜逃げ同然で引っ越し 電話番号も変えた。 新しい生活を始めて1年以上が経つ。 幸いあの奇妙な着信もアプリからの接触も それ以来一切ない。 今の仕事は大変だが人間関係は良好で ようやく平穏を取り戻しつつあった。 先日偶然前の会社の同僚だった男と駅で ばったりとあった。 少し痩せていたが元気そうだった。 当たり障りのない近況報告をした後、彼が ふと思い出したように言った。 そういえばさ、お前がやめた後は佐藤部長 大変だったんだぞ。 え、 なんか精神的に不安定になっちゃってさ。 お前のこと相当根にっていたみたいで、 裏切り者は許さないとか、俺がちゃんと次 の段階に送ってやるとかブツブツ呟いてて 、 しまには誰かと電話で怒鳴り合ってるのを 何回か聞いたって話だ。 相手はなんか代行業者みたいな名前だった かな。 まあ結局体調崩して佐藤部長も退職し ちゃったんだけどさ。 同僚はそう言っていたが私の耳にはもう 届いていなかった。 次の段階に送ってやる 部長の言葉。 次の段階へようこそというあの最後の メッセージ。 そしてあのハイビルにあった代行業者の 住所。 あの業者は一体何だったんだろうか。 単なる退職代行業者ではなかったのでは ないだろうか。 それとも部長の歪んだ周年があの業者を 通じて、あるいは業者そのものを乗っる形 で私に届いていたのだろうか。 あの黒い石は、あの声は、あの写真は 全て説明がつかないが、ただ1つだけ確か なことがある。 私は2度と退職代行という言葉を安易に口 にすることはできないだろう。 あの次の段階が何を意味するのか知りたく もないからだ。 ダンスの甘い匂い。 私たち夫婦は長年の夢だった田舎のコミ家 を手に入れ都会から引っ越してきました。 地区100年は経つというその家は多少の 痛みはあれど太い針や柱が残っていてを すればまだまだ進める重向きのある家でし た。 リノベーションは最低限にとめ古い家の良 さを残しながら暮らそうと決めました。 火材道具はほとんど処分してきましたが、 唯一前の住人が置いて行ったのか、 あるいはもっと昔からこの家にあったのか 。 2階の奥の部屋に立派な古い霧のタスが1 つだけポツンと残されていました。 重厚な作りで金具も凝っています。 相当古いものでしょう。 捨てるには忍びなくそのまま使うことにし ました。 ただいくつもある引き出しのうち下から2 段目だけが鍵がかかっているのか立付けが 悪いのかどうしても飽きませんでした。 引っ越してきて落ち着いた生活が始まった 頃、 夜寝まると家の中で奇妙な物事音がする ことに気づきました。 カタカタこと 最初は柳だろうと思っていました。 古い家だから仕方ないと。 しかし音は前晩のように続き、どうやら あの古いタンスが置かれている2階の奥の 部屋から聞こえてくることに気づきました 。 その部屋は炭水以外には何も置いていない 。いわば物置きのような状態でしたが、 なぜかその部屋だけ妙に誇りがたまり やすく。として部屋の炭、特にタンスの 周りだけひんやりとした淀んだ空気が漂っ てるような気がしました。 ある朝妻のみさがねえ、ちょっと見てと私 を呼びました。 2階のタのある部屋へ行くと、あのどうし ても開かなかったはずの下から2段目の 引き出しがほんの数値だけわずかに開いて いたんです。 へ、開けられたの?うん。触ってもいない の。昨日の夜までは閉まってたはずなのに 。 君が悪いな。 私はそっとその隙間から中を覗きました。 中は暗くてよく見えません。 でもふわりと甘くて少し蒸せるような匂い が漂ってきました。 その日から引き出しは閉めても翌朝には また少しだけ開いているということを 繰り返すようになった。 そして私たちの間に言いよのない不安感が 募り始めた頃、今度はみ先の様子に少し ずつ変化が現れ始めました。 彼女は夜中にふと目を覚ますと寝室を 抜け出し、あのタスのある部屋へ行くよう になったんです。 私が気づいて後を 御さはタスの前に佇んでうっとした表情で 開かないはずの引き出しを優しく撫でて いるんです。 みさ、どうしたの?こんな時間に。 私が声をかけるとみさははっと割に帰って なんでもない。ちょっと目が覚めちゃって と少し戸惑った様子で寝室へ戻ります。 そして気のせいかもしれませんがみ先の神 が以前よりもつやかになって異常に早く 伸びてるような気がしました。 夜中にタスから聞こえる音も変化してい ました。 カタカタ という音だけではなく トントン とまるで内側から誰かが引き出しを叩い てるような音や女性のすすり泣くような声 がタスの中から漏れ聞こえてくるように なったんです。 これはただこじゃないな。 私はいを消してあの開かない引き出しを 力づく完全に開けてみることにしました。 みさはやめておいた方が と不安そうでしたが私はもう確かめずには いられませんでした。 引き出しは力を込めると思ったより簡単に ギギギ と音を当てて開きました。 中には1枚の白い着物がそれはそれは丁寧 に畳まれ納められていました。 キヌもおそらくは混衣装のような豪華な 刺繍が施された。しかし、明らかに年代物 の着物です。 そしてその着物の下を見て私は息を飲み ました。 まるで誰かが空いて大切に集めたかのよう な強やかな黒髪の束がそういたんです。 長い美しい黒髪。 それがあの甘い匂いの元でした。 着物と黒髪 明らかに普通ではありません。 誰のものなのか、なぜこんなところに しまわれているのか検討もつきませんでし た。 だけれど触れてはいけないような深い 悲しみのようなものがこのタンスに宿っ てる気がしました。 私はみさと話しました。 理由は分からないけれど、このタンスには 何か特別なものがある気がする。存在には 扱えないと。 私たちは詳しいことは分からないまでも このタスに宿るかもしれない誰かの念を 慰めようと決めました。 ダンスの前に小さな花を飾って先行を立て ました。 そして引き出しの中にあった着物と紙の束 を異を込めて霧の箱を用意し丁寧に収め、 タンスの1番上のすぐに開けられる 引き出しへと移しました。 そして2人で静かに手を合わせらか にお眠りください。 と心の中でなぜかそう思いながらそっと 語りかけました。 その夜からタスから物音やすりなく声が 聞こえてくることはなくなって引き出しが 勝手に開くこともありませんでした。 み先の奇妙な行動も収まり神の伸び方も 普通に戻りました。 家の中の淀んだ空気もいつの間にか消えて いました。 それからしばらく経ったある週末、 庭の手入れをしていると隣の家に長年住ん でいらっしゃるおばあさんが せが出ますね と声をかけてくれました。 世間話の流れで私は思い切ってあのタンス のこと、そしてこの家に何か古い言い伝え などはないか尋ねてみたんです。 するとおばあさんは少し顔を曇まらせ遠い 目をしてポツりポツりと語り始めました。 ああ、あのタンスかね。立派なもんだろ。 あれは確か昔この家にとついで来られた 若いお嫁さんの大事な嫁入り道具じゃった なあ。わしも子供の頃じゃったがよう覚え とる。 そうなんですか。 ああ。 でも何でもお姑トさんとの折り合いが悪て なあ。随分といびられてあの奥の部屋に 寝起きさせられとったそうじゃ。 そして気の毒に若くして亡くなられてなあ 。 病だったか。それとも まあ色々噂はあったがそれはそれは綺麗な 黒髪が自慢のお嫁さんじゃったね。 私たちは初めてタスの背景を知り、池を 飲みました。 私たちがしたことが偶然とはいえ、少しで もその方の慰めになったのかもしれない。 そう思いました。 おばあさんの話を聞いて、あのタンスに 宿っていたかもしれない魂の存在をより 強く感じるようになりました。 安らかに眠っているのか、それともただ 静かに私たちと共にこの家で暮らし続けて いるだけなのか?それは分かりません。 でも時折り風もないのに家の中にふわりと あの甘く優しい香りが漂うことがあります 。 そんな時私たちは顔を見合わせただ静かに タスのある部屋の方へそう心の中で 語りかけるんです。 穏やかにお過ごしください と ご飯のキャ 私は最近ソロキャンプにすっかり魅了され ていた。 都会の剣争から遠く離れ、たった1人 焚き火の炎を静かに見つめる時間は何者に も買いがい癒しとなっていた。 先週末も心身のリフレッシュを求めて金曜 の夜から1泊で山梨の山奥にある小さな 小半のキャンプ場へ向かった。 予約不要のフリーサイトで管理人も日中 しか上駐しないというまさに手つかずの 自然が残る隠れガのような場所だった。 金曜日の夕方キャンプ場に到着すると他に 数組のキャンパーがいるようだった。 皆後半から少し離れた子たちの奥の方に それぞれテントを設営しており、互いに 干渉せず静かに自分の時間を過ごしている 様子だった。 私はコ面が1番よく見える少し開けた場所 に自分の小さなソロテントを設営した。 設営を終えて辺りを軽く散索していると私 のテントサイトのすぐ浮きし身の影に 隠れるようにして誰かが使ったまま放置し たらしい古びた焚き火台を見つけた。 焚き火台の中には黒く焼け焦げた薪が数本 肺にまみれて転がっている。 前の利用者が片付け忘れたのだろうか。 少し不快な気分になったが、まあこういう フリーサイドではたまにあることだと自分 に生聞かせ、あまり気にしないことにした 。 日が沈んで周囲が深い間に包まれると私は 自分の自賛した焚き火台に火を灯し夕食の 準備を始めた。 パチパチと薪が気持ちよく外る音と米を 渡るひんやりとした風の音だけが聞こえる 穏やかな時間。 他のキャンパーたちのテントからも ランタンの柔らかい光がポツりポツりと 見え、 話し声や笑い声がかかに風に乗って聞こえ てくる。 孤独ではあるが、それが心地よい静寂だっ た。 食事が終わって温かいコーヒーを飲み ながら焚き火の炎を眺めていると ふとどこからともなくか春かでしかし妙に 耳に残る歌声のようなものが聞こえてくる ことに気づいた。 それは男の声のようでもあり女の声のよう でもある。あるいは複数の声が重なってる ようにも聞こえる。 歌詞は聞き取れない。 ただ単調でどこか物悲しく、そしてひどく 懐かしいような不思議な戦立だけが 繰り返し繰り返し風に乗って運ばれてくる 。 まるで遠い昔からそこで歌われ続けている 歌のような 他のキャンパーの誰かが流してる音楽 だろうか。 いや、それにしては音が不自然に近づい たり遠いたり 時にはすぐ耳元で支かれてるように感じ たりする。 君が悪いなと思ったが、焚き火の温かさと 少しだけ飲んだアルコールも手伝って、 いつしか私はシラフに潜り込んでそのまま 眠りに落ちていた。 夜中の底びする寒さでふと目が覚めた。 焚き火の日はもうほとんど消えかかって いる。 もう一度火を灯そうかと迷った時、あの 放置されていた焚き火台の焼け残った薪の ことを思い出した。 あれを使えばすぐに火がつくかもしれない 。 私はヘッドライトをつけ、し身の影にあっ た古い焚き火台から黒く焦げた薪を数本 拾い上げ、自分の焚き火台にくべた。 閉めているのか薪はなかなか火がつかず 白い煙をも々と立て始めた。 辺りに焚き火の煙たい匂いが漂っていく。 そしてその薪がようやくパチパチと音を 立てて燃え始めたその時だった。 炎の中から薪がはせる音や煙と共に はっきりと誰かの苦しげな声が聞こえたの だ。 暑い。助けて。ここから出して。 それはまるで巻きそのものが内側から 埋めいてるかのような。くぐった。しかし 切実な響きを持った声だった。 そしてその燃える薪からは今まで変えた ことのない薬品のようなツンとする匂いと 何か生々しいものが焼けるような強烈で 耐え一周が立ちのってきた。 私は思わず大きく後ずって吐き家を模様し ながら咳んだ。 何なんだこの薪は。こんな匂い燃える木の 匂いじゃない。 翌朝目が覚めてテントから吐い出し私は 決定的な異変に気づいた。 昨日まで確かに数組のランタの明りが見え 気配を感じていたはずの他のキャンパー たちのテントが全て後方もなく消えていた のだ。 まるで最初から誰もいなかったかのように 。 撤収したにしては夜中や早朝に何の音も 聞こえなかったし、あまりに綺麗に彼らが いた痕跡が何も残されていない。 いい知れない恐怖に襲われ、私は日中に 1度だけ巡回に来るという管理人の情報 だけを頼りに彼の到着を待った。 やがてやってきた管理のおじさんに私は 訪ねてみた。 あの、すみません。昨日から止まっている 他のキャンパーさんたちはもうお帰りに なったんですか?全然テントが見当たら なくて。 すると管理人は経験な顔で いや、お客さん夕べから今朝にかけて あんたさん以外は誰もいなかったと思う けどね。 と私の言葉を理解できないというように首 をかしげるばかりだった。 そんなはずはない。 確かに夕べは他のテントの明りも話し声も 気配も感じていた。 私が見たのは幻だったというのか。 その夜も私は1人きりのキャンプ場で 焚き火をした。 あの君の悪い放置された薪はもう使わ なかったが、夕べよりもはっきりと、 そして今度は複数の方向からあの物がしい 歌声が聞こえてくる。 まるで見えない何者かたちが私のテントを 取り囲むようにして輪になって歌っている かのようだ。 そして焚き火の炎が照らし出すテトの周囲 の暗がりに時折りゆらゆら と入れる人影のようなものがいくつも 見える気がした。 それは風で揺れる木々の影や私の心が 作り出した幻とは明らかに違う。何かいい と思った動きのように見えた。 2日続けての恐怖に耐え切れず、私は翌朝 夜明けと共に急いでテントを撤収し、荷物 を車に詰め込んだ。 朝食を取る余裕もなく逃げるようにして キャンプ場を後にした。 もう2度とあんな場所には来るものか。 そう、心に誓った。 数日後、自宅マンションに戻ってようやく 日常生活の感覚を取り戻し始めた頃だった 。 週末、私は気分転換にベランダで小さな プランターの手入れをしていた。 土を耕し彼田派を取り除いているとふと プランターの隅に見慣れないものが落ち てることに気づいた。 それは1本の黒く焼けこげた木の枝だった 。 長さは15cmほど。 土に紛れていながらもその真っ黒な色は 異質だった。 どこから紛れ込んだのだろう。 鳥が運んできた。恐風で飛んできた。いや 、そんなはずはない。 その枝の形、焼けこ焦げた具合、そして そこからかかに漂ってくるあの薬品のよう な生々しいものが焦げた強烈な一周。 それはあの後半のキャンプ場で私が焚き火 にくべた放置されていた薪の残りとあまり にもあまりにもよく似ていた。 なぜこんなものが私の家のベランダに なぜあの時嗅いだ匂いがするんだ。 ゾとしながら私は震える手でその枝を 拾い上げ、二重にしたゴミ袋に厳重に捨て た。 しかしその夜からだ。 私の部屋の中であの物がしい複数の声が 重なったような歌声がかかに聞こえるよう になったのは。 そしてどこからともなくふわりとあの 焚き火台から立ちのった焦げ臭い不快な 一周が漂ってくるようになった。 死偽旅館。 それは大学の卒業旅行で2人の友人と訪れ た古い温泉旅館での出来事だった。 有名な温泉地から少し離れた山奥にあり、 重向きのある木造建築が森の闇に溶け込む ようひっそりと立っていた。 ネットの口コみでは卑怯感満載昭和レトラ な雰囲気が最高とあったけれど実際に到着 してみると建物全体から言いよのない重い 空気が漂ってるように感じた。 案内されたのは2階の1番奥にある広々と した和室だった。 生子は基盤で畳すり切れて光沢を失って いる。 部屋の隅には埃りをかぶった古い金庫が 置かれていた。 窓の外は嘘とした木々が迫り、昼間だと いうのに薄ぐらい 夕食の後、みんなで賑やかに酒を飲んで 温泉に入った。 深夜になり、ほとんどの客が寝し詰まった 頃、私と友人2人はさらに飲み直そうと 部屋に戻った。 旅館全体が死因と静まり、遠くで虫の声が 聞こえるばかりだった。 そんな中友人のジュが なんかこの旅館妙な空気だよな と切り出した。 もう1人の友人孝志しも お前もそう思うか。なんかずっと誰かに見 られてるような気がしてさ。 と言った。 私もこの旅館の古さから来るものなのか、 それとも別の何かなのか漠然とした不安を 抱いていた。 その時だった。 ドン 私たちの部屋の扉のすぐ向こう廊下から カスかな音が聞こえてきた。 それは何かを優しく叩くような音。しかし 人がノックする音とは違う。 目を叩くような、しかしもっと柔らかく 閉めったような音だった。 今の何の音だ? ジュが声を潜める。 誰か歩いてるのか? たしが言った。 耳を済ますが他には何も聞こえない。 旅館の廊下は本来なら歩けばきしむような 古い床なのに足音は一切しない。 ただと いう音だけが不気味に繰り返される。 まるで扉のすぐ外で誰かが立ち止まって 私たちに何かを伝えようとしてるかのよう 。 恐怖で全員が固まった。 扉1枚隔立てた向こうに何かがいる。 そのはまるで深い時間の脈動のようにも 聞こえた。 と 音は続く。 そしてその後に混じってごくかな埋めき声 のようなものが聞こえてきた。 それは人の声ではない動物のようでもない 。しかし何か苦しんでるような、あるいは 深い悲しみに沈んでるような低いかれた声 だった。 私はその埋めき声からゾっとするような 寒気を感じた。 と [音楽] 音は確実に廊下の方から聞こえてくる。 ジュが胃を消したように立ち上がった。 ちょっと廊下見てくるわ。やめろよ。 私は慌てて引き止めた。しかしジュンは もう好奇心と恐怖心がごっちゃになった ような顔で部屋にあった懐中電灯を手に 取ってそう扉を開けた。 どうかは薄暗らかった。 非常の頼りない光だけが長く続く廊下を ぼんやりと照らしている。 私たちの部屋の迎えには同じように部屋が 並んでいる。 廊下には誰もいない。 誰もいないぞ。 ジュが振り返っていった。 本当か? 安心した。私としがそう扉から顔を出した 。その時 廊下の奥月突き当たりの闇の中に何かが 動いた気がした。 目をこらしてみるがそこは廊下の 行き止まりで何もいないはず。 しかし次の瞬間、 廊下の突き当たりから顔がほんの少しだけ ゆっくりと現れたのだ。 それは人間の顔だった。 青白いまるでロソのような肌の色。 目は大きく見開かれ、その奥は真っ黒で何 も映していない。 花は高く痩せ、口元はわずかに歪んで薄く 笑ってるようにも見える。 その顔は廊下の突き当たりから滲み出てき たかのよう。ゆっくりとしかし確実に 私たちの方を覗いていた。 まるで生きていない作り物のようにも見え た。 しかし私たちを捉えそこ知れない悪意を 持ってるように感じた。 私は息を飲んで声も出なかった。 ジュともその異様な光景に気づいて顔面 蒼白で体を固まらせている。 その顔はただじっと私たちを見つめていた 。 そしてその顔のすぐ下辺りからあのと どん という叩く音がよりはっきりと聞こえてき た。 壁か何かを優しく叩いてるかのようだ。 次の瞬間、その顔の口元がゆっくりと、 しかし不自然に大きく開いた。 声は聞こえない。 しかしその間口の中は完全な闇だった。 底なしの空洞がそこにあるかのようだった 。 私は恐怖で全身が震え、悲鳴を上げそうに なった。 その時ジが勇気を振り絞って懐中電灯の光 を廊下の奥に向ける。 しかし光が当たった瞬間そこに顔はなかっ た。 ただ暗い廊下の突き当たりがあるだけだっ た。 私たちは急いで扉を閉め、鍵をかけた。 背中には冷たい汗が滲んでいた。 あの顔は一体何だったのだろうか。 なぜあんなにも不気味で恐ろしかったん だろうか。 そしてあのと いう音は何だったのだろう。 朝になって旅館を出る時、私は何度も廊下 の突き当たりを見た。 しかしそこにはただの壁があるだけだった 。 の旅館での体験は今も私の心に深く刻まれ ている。 夜中にふと目を覚ますとあの青白い顔が 暗闇の中から私を覗き込んでるような気が してならないのだ。 そして遠くからあの優しいようなしかし 不気味なと いう音が聞こえてくるんじゃないかと常に 怯えている。 あの旅館の廊下の先には今もあの顔が潜ん でいるんだろうか。 和室 俺にとっておばあちゃんの家は紛れもなく 子供の頃の温かい記 そのものだった。 夏休みや冬休みになると決まってあの古い 木造に泊まりに行ったもんだ。 縁川でスカイカにかぶりついたり、庭出虫 を追いかけたり、 中でもおばあちゃんが作ってくれるどこか 甘くて優しい煮物が大好きだった。 でもあの家には子供心に通しても足を 踏み入れる勇気が出なかった場所があった 。 それは2階の1番奥にある和室だ。 普段2階は物置き代わりになっていて、 特に奥の和室はいつもピっちりとふが 閉まっていた。 たまにおばあちゃんが何か用事で開ける ことがあったけど、その度にここには入っ ちゃいけないよ と普段からは考えられないような厳しい 表情で言われたんだ。 子供だったからおばあちゃんの大切なもの が入ってんのかなくらいにしか思わなかっ たんだけど、なんとなくその部屋からは ひんやりとした冷たい空気と誇りっぽい 古びた匂いが漂ってるような気がして 怖いというよりも枝体の知れない嫌な感じ がまとわりついてい 大人になってからもぼや正月に顔を出す ことはあった。 だけどあの奥の和室に立ちることは1度も なかった。 相変わらずふは固く閉まったままでまるで 家の中にぽっかりと開いた誰からも 忘れ去られた穴のような空間になっていた んだ。 数年前、おばあちゃんが亡くなった。 1人暮らしだったため、俺たち家族で異品 整理を手伝うことになった。 ほとんどの火材道具は処分することになっ たけれど、思い出の品や貴重品だけは丁寧 に仕分けなければならない。 そしてついにあの赤ずの間だった2階の奥 の和室を開ける時が来たんだ。 ふに手をかけた瞬間指先にヒやりとした レキが触れた。 子供の頃に感じたあのまとわりつくような 嫌な感じが一気に蘇える。 胃を消してゆっくりとを開け放った。 部屋の中はむっとするような誇りっぽさと カとも違う。何とも言えない古びで湿った 匂いがした。 薄暗らい部屋だった。 窓には分厚いカーテンがかかって光を 遮切っている。 床の畳みはすり切れ色も焦ていた。 部屋の隅には使いふされたザ布トンがいく つか積まれ、古い木星のタンスが1つ置か れてるだけ。 一見したところ特に変わったものはない ように見えた。 スの中を調べ始めたその時 とどこからかかに人の笑い声が聞こえた気 がしたんだ。 まるで喉の奥でなるような感情の人けらも 感じられない。乾いてひびれたような 笑い声だ。 誰かいるのか? 思わず声に出してしまったか。返事はない 。 風の音か。いや、風にしてはあまりにも 不気味すぎる。 でもまあ気のせいだろう。そう思って作業 を再開した。 だがその笑い声は消えなかった。 かかに断的に聞こえてくる。 [笑い] まるで俺の様子を面白がってるような そんな声に聞こえてきた。 背筋がゾっととした。 昼間だというのに和室の中は妙な緊張感と あの不気味な笑い声で満たされてるように 感じられた。 その日の異品整理はそれで終わりにした。 他に特に変わったことは何も起こらなかっ た。 ただあの和室に足を踏み入れ、あの笑い声 を聞いたことで子供の頃感じた嫌な感じが 、より具体的な恐怖として胸の中に深く 刻み込まれた。 数日後、 1人で再び和室の整理に行った。 昼間だったし集中して作業を終わらせて しまいたかったからだ。 和室に入ってすぐあの独特な匂いを強く 感じた。 古びた匂いに加え何か別の何だったかその 時はまだ分からなかった。 ダンスの引き出しを1つずつ開け、中に 入っている衣類や古い写真、手紙などを 仕分けていく。 静かな作業だった。はずだった。 すぐにまたあの声が聞こえてきたんだ。 [笑い] 今度は笑い声の種類が増えた。 女性とも男性とも判別のつかない感情が 完全に抜け落ちたような歪んで耳触りな 笑い声が部屋のどこからともなく聞こえて くる。 耳を済ましてもどこから聞こえるのか特定 できない。 部屋全体からあるいは壁の中から直接響い てるような奇妙な感覚だった。 気味が悪くて作業の手が止まった。 視線が部屋の隅、ダンスの影になってる 場所に向かった。 そこだけ妙に暗く空気が重く淀んでるよう に見える。 笑い声はまなかった。 [笑い] そしてその歪んだ笑い声に混じってかにこ という小さく硬い何かを繰り返し叩くよう な音が聞こえ始めた。 笑い声とコンコンという音。 2つの不気味な音が明らかにタスの影の方 から聞こえてくる。 俺は震える手でズボンのポケットから スマホを取り出し、ライトの機能をオンに した。 その白く強い光がダンスの影に転がって いる丸いものを照らした。 それは人間の生首だった。 女性の生首。 埃りと汚れにまみれてはいるが、その形は はっきりと分かる。 老人形のように青白い肌く 閉じられたま、そして口元はまるで最後の 絶叫を噛み殺したかのように見るも おましく歪んでいる。 首の切断面はさらにひどい状態だった。 肉が剥き出しになっていて黒ずんで乾燥し 、何かドロっとしたものがこびりついて いるようだった。 そこからあの部屋に満ちていたあの嫌な 匂いが強く漂ってくるような気がした。 古びた匂いだと思っていたのはこの匂い だったのか。 俺は絶叫し腰が抜けその場にへり込んだ。 恐怖で目が離せない。 目の前に転がる現実とは思えないもの。 そしてその生首の歪んだ口元が動いたよう な気がした。 [笑い] 笑い声が生首から聞こえてくる。 生首は相変わらず床に転がったまんまで 動かない。 ただただ俺をその固く閉じためでじっと 見つめてるようだ。 その時だ。 生首の閉じられていた目がゆっくりと本当 にゆっくりと開いた。 ギロりと剥かれた白目の大部分を閉める 眼球がまっすぐ俺を捉えた。 [笑い] あの笑い声が確かに生首の口から漏れた。 俺は悲鳴をあげながらその場を歯うように 後ずって和室のドアに向かった。 1刻も早くここから出なければ。 生首は相変わらず動かない。ただ俺をその うろで追いかけあの不気味な笑い声をあげ 続けている。 和室のドアの部に触れる手が触れたその時 だった。 生首が動いた。 うどん と鈍く重い音を立てて生首が床を転がった んだ。 首の切断面から何か黒っぽい塊が 剥がれ落ちたように見えた。 として転がりながら桁ましい笑い声をあげ ている。 [笑い] まるで俺のパニックしてる姿を見て親速 面白がってるかのようだ。 俺は再び絶叫し、勢いよくドアを開けて 和室から飛び出した。 階段を2段飛ばしでか駆け降り、玄関の ドアを乱暴に開けて外に飛び出した。 外の冷たい空気を吸い込むとやっと呼吸が できた。 全身のフレーが止まらない。 家の中はあの部屋は一体どうなっているん だ。 家族に話してもきっと誰も信じてくれない だろう。 表記を疑われるかもしれない。でも俺は 確かに見たんだ。 あの和室の暗闇に女の生首があったこと。 そしてそれが目を開け、歪んだ口元から 笑い声を開け、床を転がっていたこと。 それ以来おばあちゃんの家には1度も足を 踏み入れていない。 あの和室のことが怖くて怖くてたまらない からだ。 あの和室は一体何だったんだろう?なぜ あんなものが隠されていたんだ?なぜ俺を 見て笑っていたんだ? もしかしたらおばあちゃんはあの部屋の 何かに気づいていてだから子供の俺たちを 片くに近づけさせなかったんじゃないか。 今でもあの和室の固く閉ざされたふの 向こうであの生首がじっと息を潜めてる ような気がしてならない。 そして俺がいつかまたあの家あの和室に足 を踏み入れるのを待ってるんじゃないか。 そう思っている。 今も時々あの生首は俺の夢の中に出てくる 。 そしていつもあのうろの目で俺をじっと 見つめあの不気味な笑い声を漏らすんだ。 ユニットバスの鏡。 私が昔住んでいたアパートで体験した話。 横浜市内にあり、駅から少し歩くその マンションは地区30年以上は経っている であろう古い建物でした。 家賃の安さが決めてでしたが、今思えば 何か理由があったのかもしれません。 その部屋には風呂とトイレが一体になった ごく一般的なユニットバスがありました。 あの出来事が起こったのは入居して半年 ほど経った虫暑い夏の世のことでした。 がいい虫厚させいで寝苦しさから真中に目が覚めてまいました。刻は午前 3時ぎ。喉が乾きましたので水を 1杯 飲みついでに顔でも洗おうかと寝ぼけたのまま ユニットバスへ向かいました。 電気をつけますと、狭い空間が白い蛍光灯 の光で満たされました。 鏡の前に立ち、蛇口をひねって水を出す。 手にあたる冷たい水が心地よかった。 顔を洗い、タオルで水滴を吹きながら何気 なく鏡に移った自分自身を見ました。 そこに映っていたのは寝起きの少しむくん だ自分の顔でした。 その時 ふと鏡の中の自分自身の顔のすぐ城に何か 別のものが映り込んでるような気がしたん です。 気のせいでしょうか?いや、そんなは ユニットバスはひどく狭く、私の背後は すぐに壁だったはず。 見間違いだろう。そう、自分に生聞か せようとしてもう一度鏡を凝視しました。 そしてそこには確かにそれがありました。 の肩越しにまるで私のすぐ背後から 覗き込むかのように。 それは人間の顔でした。 しかしそれは生きてる人間の顔ではあり ません。 皮膚は土の色を取り越し、立たれたように 緑りかかった灰色に変色していました。 随分が異常に大流してるかのようで ぶよぶよと自然に膨れ上がっているように 見えました。 特に目の周りと頬の晴れがひどかったです 。 片方のまぶは力なく半開きになっていて、 そこから濁った白い眼球が覗いていました 。 もう片方のまぶはひどい晴によって完全に 塞がっていました。 唇は不気味な紫色に変色し、わずかに開き 、その隙間からは黄色く変色した歯と 黒ずんだ歯茎きが見えました。 体から頬にかけては皮膚が部分的に 剥がれ落ちていて、その下から赤黒い組織 が覗いていました。 そしてその顔からは鼻の奥を焼くような 余ったるくそれでいて体がく生臭い独特の 風配が漂ってきたんです。 声にならない悲鳴が喉から漏れ、私は反射 的に振り向きました。 しかしそこにはヒアリーとしたタイルバリ の壁があるだけ。 誰も何もいませんでした。 この狭いユニットバスには私1人しかい ないんです。 恐れ恐れもう一度だけ鏡に目を向けました 。 鏡の中に映っていたのは恐怖に引きずり あめた私自身の顔だけでした。 あの顔はそこにはもういませんでした。 幻覚寝ぼけていただけ。 を自分に言い聞かせようとしました。 しかしあの生々ましい質感、あの異様な色 、そして何より鼻の奥に焼きついたあの 腐配の記憶だけは何度を打っても脳りから 離れませんでした。 心臓は激しく脈打ち、全身から冷たい汗が 吹き出しました。 私はたまらずユニットバスから飛び出し、 リビングの全ての電気をつけました。 もう一度あのユニットバスの中を確認する 勇気などその時の私にはありませんでした 。 その夜は眠ることができませんでした。 翌日 明るくなってから改めて胃を消し、あの ユニットバスの鏡を見ました。 当たり前なんですが、そこにはもう何も 映ってはいませんでした。 しかしそれ以来私はあのユニットバスの鏡 をまともに見ることができなくなって しまいました。 顔を洗う時も歯を磨く時も決して鏡に視線 を合わせないように鏡の橋あるいは別の 方向を見ていました。 として時折り、特に湿度が高い夜などには ユニットバスのドアのわずかな隙間から あのまったるくそれでいて体がい腐配が まるで幻覚のようにかかに漂ってくるよう な気がしてなりませんでした。 の鏡に移ったそれは一体何だったの でしょうか? そしてなぜ私のすぐ後ろあの閉鎖された 空間に存在できたのでしょうか? 考えれば考えるほど背筋が凍りつくような 王冠が走ります。 私は結局あの出来事の後そのアパートを すぐに引き払いました。 新しい部屋のユニットバスには幸いなこと にあの鏡のようなものはついていません でした。 シャリシャリ。 私は中学校で教員をしている。 夏休みに入り、部活動で投稿する生徒以外 はほとんど校舎から姿を消し、学校全体が 独特のさに包まれていた。 私も普段は定時で帰るんだが、この日は どうしても今中に片付けたい作業があって 、珍しく夜遅くまで学校に残っていた。 午後9時を過ぎると校舎は完全に 静まり返った。 昼間の幻想が嘘のようなシーンとした 張り詰めた空気が支配する。 自分のキーボードを叩く音だけが響く職員 室で作業を続けているとだんだんその成熟 が底びえするように感じられてくる。 広い校舎に自分1人だけ。 そう思うと夜けに背後や資格が気になり 始めた。 作業もいよいよ大詰を迎えた頃だった。 かかに。しかし確実に奇妙な音を耳にした。すます。 遠くから聞こえる子供の声のような妙に耳に残るさき声。職員室は校舎の橋にある。こんな時間に生徒がいるはずがない。 気のせいだろうとまずは無視しようとした 。 だが音は止まない。 耳を済ますとそのさき声がどうも2つ以上 の声が不規則に重なってるように聞こえる 。 まるで複数人の子供が人目をしんで何か 秘密の話をしてるかのように。 しかしその声には生きている人間の温度が 一切感じられない。 音のする方向はどうやら職員室から廊下を 挟んだ向い側あるいはその奥らしい。 その方向にある部屋といえば保険室だ。 まさか保険室に誰かいるわけがない。 だってかかってるはずだ。 しかしさき声は病まない。 それどころかに何かが床を絶間なく擦する ような乾いた不快の音が混じってきた。 砂がすれるようなシャリシャリ という音だ。 まるで誰かがそこにずっと座り込んで何か を書いてるかのような必要で耳障りの音 だった。 不安が胸いっぱいに広がって作業どころで はなくなった。 胃を消して職員室のドアをゆっくりと開け た。 廊下は非常誘導灯の緑の光がぼんやりと 照らしてるだけでほとんど闇だ。 冷たい空気が肌を撫でる。 耳を済ますと保険室の方からあのという声と処理しという書くような音が職員室の中にいた時よりも少しだけはっきりと聞こえてくる。 好奇心と教心が混ざり、私はそろそろと 廊下を進んだ。 足音を立てないよう息を殺して 保険室の前に着くと音はさらに明確になっ た。 やはりこの部屋の中から聞こえる。 ドアには曇りガラスがはめ込まれていて、 中の様子ははっきりとは見えない。 だがガラスの向こうに複数の小さな影が うめくように動いてるような気がした。 そしてかつかに部屋の中からヒやりとした この世のものではないような独特のレキが 漏れ出ているのを感じた。 普段の消毒液の匂いに混じって何か違う 古いような湿ったようなそしてどこか 土っぽい匂いもする。 中の子供たちは一体何をしてるんだろう? まさか学校に忍び込んで遊んでいる。 しかし夜の学校に、しかもこんなにも静か に。そしてこの不気味な音を立てて 恐怖に体が震え始めた。 これは生きてる人間の気配ではない。 それは明らかだった。 いよ決身。私は保険室のドアの部に手を かけた。 日やりとする金属の感触。 ゆっくりと音を立てないようにドアを 開ける。 そうするつもりだった。 だがドアの部を回したその瞬間 ドアは私の手によってではなく勝手に すーっとまるで内側から招き入れられたか のように静かに内側に開いたのだ。 開いたドアの向こう薄暗らい保険室の中の 光景に私は全身の血の毛が引いた。 部屋の中は奥の壁に設置された小さな灯が ついていて恐ろしく薄ぐらい 消毒液の匂いがむっとするような古い匂い と混じれ合って鼻をつく。 ベッドやカーテンは普段と変わらないよう に見える。 しかし部屋の奥のベッドのそばに子供たち がいた。 3人、 小学校、低学くらいの都市の子供たち だが、彼らは普通ではなかった。 肌はローのように青白く、まるで血液が 全く通っていないかのようだ。 目は大きく見開かれていたが、そこに光は 宿っておらず。真っ黒な深い穴のように 見えた。 表情は一切ない。無表情で全員が同じ方向 を向いて静かに立っていた。 彼らは壁に向かって置かれたベッドの脇に 互いに体を寄せ合うようにして立っていた 。 そして彼らの足元床の上を3人の子供たち が腰を曲げ、それぞれ指先か何かで静かに 同じ場所を必要に繰り返し と絶間なく描いているんだ。 その彼らの爪はどこか黒ずんでるように 見えた。 そしてふと3人の子供たちはまるで糸で 操られてるかのよう、同時にゆっくりと顔 だけをこちらに向けた。 その光のない黒い穴のような目と一切の 感情が読み取れない。しかしどこか歪んだ 青白い顔が一斉に一点の曇りもなく私に 向けられたのだ。 そして彼らの口元は美にしてないのにどこからかあのサウス というさき声が部屋全体にあるいは私の頭の中に直接き渡るように聞こえてきた。 口を使わずに話してるかのように、 あるいは彼らの周囲の空気が歪んで声と なって漏れ出してるかのように 子供たちは動かない。 ただその穴のような目で私を見つめあの不気味なあそうしそうという声とシャリシャリという床を描こう音を続けている。それは遊びなどでは断事でなかった。 それは何かの事実的な儀式のような、 あるいはただひたすら同じことを永遠に 繰り返すだけの意味不明で恐ろしく おましい行為のように見えた。 そしてその行為から底なしの悪意とこの世 の生命にはありえない冷たさが放たれてる のを感じた。 その光景の異常さと目の前の存在が幽霊で あるという確信に私は全身が金縛りにあっ たかのように硬直した。 思わず という声をあげてしまった。 するとその私の反応を見たんだろう。 3人の子供たちの無表情だった顔に同時に ゆっくりと自然な笑味が浮かんだ。 広角が人間にはありえない角度にまで 不気味なほど釣り上がる。 穴のような目は喜びや楽しみではなく、 ただ冷たい悪意を添えて私を捉えて話さ ない。 その笑顔は祝いの笑でも楽しい笑味でも ない。 それはこちらの恐怖や混乱を深く面白がる ような歪んで悪意に満ちた笑いだった。 その笑ミを見た瞬間私の理性のが完全に 外れた。 私は動物のようなダ末のような姫をあげ そうになりながらとっさに持っていた荷物 もそのまま保険室を出てドアを力任せに 乱暴に締め切った。 バンと乾いた。しかし恐ろしく大きな音が 静まり返った校舎に響き渡る。 ドアを閉めても曇りガラスの向こうにあの 青白い顔が穴のような目でこちらを見てる ような気がしてならなかった。 して耳を済まさなくてもかにドアの向こうからあのという声と処理しリしリしリしりというく用な音がまだ絶え間続いてるように聞こえた。 私はもうそこに1秒足りともいることは できなかった。 職員室に戻ることも荷物を取ることも考え られなかった。 恐怖で震える足に鞭チ打ち、ただひたすら 校舎を駆け抜け非常階段を駆け折り、一目 に学校から逃げ出した。 ある以来私は夜の学校に1人で残ることは 絶対にしない。 もちろん日中でもあの保険室の前を通る たび足が救んでしまう。 あの保険室にいた子供たちは一体何者だっ たんだろう。 床の同じ場所を絶え間なく書き続けて一体 何を探してるんだろうか。 私には何もわからない。 ぞ。

怖い話総まとめ!2025年4月ごまだんごが朗読している時に
ゾッとした話をランキングにまとめました。
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「眞霊 ほんとに沼る実話怪談」(KADOKAWA)
発売日:2025年2月19日

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全国の視聴者さまから集めた実話怪談を漫画化📚
5千話以上の怪談を読んだ僕が、
本当にゾッとした話だけを収録👻

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◆【ごまだんご百物語】のご応募はこちら!
https://forms.gle/YPVTnw2YyzvpZc897

【ごまだんご百物語】とは…
実話怪談をみんなで楽しく話す会です。
聞いた怪談は動画になったり、本になったりします。

宮城県会場(仙台駅周辺 予定)
■日付:7月6日(日) ・7月7日(月)

東京会場(新宿駅周辺 予定)
■日付:8月3日(日) ・8月4日(月)

各地共通事項
◾️場所:レンタルスペース
◾️時間:2日間で3部やります。好きな時間を選んで下さい。 

【日曜】
1部 12時〜15時
2部 17時〜20時

【月曜】
3部 12時〜15時

◾️各部の定員 5人前後 ※抽選になります。
◾️参加費無料

お問い合わせ: gomadangohd@gmail.com

★怪談を1組1話以上、必ずお話しください。

★1人で来て話すのが気まずい人は、
お友達やご家族と来ていただいてOKです。
 その場合も1組につき、1話は怪談話をおねがいします。

★小説のように完成したお話を持って来て頂く必要は一切ありません。
 雑談みたいにゆるく怪談話を伺えたらと思っています。

★締め切ったら追加募集はないので、
早めに応募されたほうが参加しやすいです🙇
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★お話募集フォーム
https://forms.gle/MA459p6xHJrveiQm7

◆朗読再生リスト
https://www.youtube.com/c/%E3%81%94%E3%81%BE%E3%81%A0%E3%82%93%E3%81%94%E3%81%AE%E6%80%AA%E5%A5%87%E3%81%AA%E3%83%81%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%8D%E3%83%AB/playlists

00:00 22一人暮らし
06:52 21濡れた手
16:20 20巾着袋
32:46 19新聞
39:23 18黒組の運動会
51:34 17骨董品
01:04:29 16印を授ける
01:21:17 15話し相手
01:34:22 14黒いスープ
01:45:18 13蠢く
01:53:10 12手招き
02:03:10 11肩の上の手
02:10:21 10角部屋
02:21:56 9リサイクルショップ
02:34:05 8コンビニバイト
02:48:28 7退職代行
03:07:38 6タンスの甘い匂い
03:20:04 5湖畔のキャンプ
03:32:54 4老舗旅館
03:44:25 3和室
04:00:18 2ユニットバスの鏡
04:08:38 1しゃりしゃり

#怖い話
#怪談
#ごまだんご

13件のコメント

  1. 更新ありがとうございます。
    フォロワーさんが昨日49万2000人に増えたばかりなのに、今日には49万3000人に増えていてすごいです。

  2. わかりやすい解説と実用的なアドバイス、いつもありがとうございます!これからも動画を楽しみにしています😊

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